制服1000円、ランドセル50円「リサイクルバンク」コロナで需要増 「先の見えない時代。新品じゃなくていい」

梅村武史 (2020年12月21日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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詰め襟やセーラー服がずらりと並ぶの制服リサイクルバンクの販売所=いずれも足利市で

 不用になった学生服などを無償で譲り受け、必要とする人に安価で提供する栃木県足利市の「制服リサイクルバンク」が新型コロナウイルス感染拡大で注目を集めている。11月は前年比で市民から提供数が2.5倍、再利用希望者への販売数も6割増しになった。需要の多い年度末に向けて運営団体のボランティアの主婦らは腕まくりしている。 

足利市、佐野市、太田市、桐生市など

 制服リサイクルバンクを運営する消費者団体「足利市くらしの会」の中島功枝(かつえ)会長(71)は「不安な時代に少しでも支出を減らし、節約したいという思いが伝わってくる」と感じている。顧問の山岡美和子さん(79)は「提供数が増えたのは、コロナ禍で断捨離した人たちの善意が大きい」と話す。

 東武足利市駅前のニューミヤコホテル(南町)1階にある販売所は品定めする親子連れでにぎわう。制服、運動着、ワイシャツなど約3000点がずらり。足利市、佐野市や、群馬県太田市、桐生市など周辺の中学、高校の制服がある。

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状態のいいランドセルも50円均一と格安で販売している

 足利市くらしの会が市民から無償提供を受け、クリーニングして販売する。柔道着や剣道着、ネクタイ、スカーフなどもあり、状態のいい詰め襟やセーラー服が1点1000円、ランドセルが50円均一と格安だ。

半年で800点 昨年度を上回るペース

 販売所を訪れた足利市の会社員、川口昌志(まさゆき)さん(49)は来春、長男が中学に入学するという。「先の見えない時代なので、できるだけ切り詰めたい。子どもは成長が早いし、学校で制服を着る機会も減っているそうで、新品じゃなくてもいいかなと思って」と話した。

 足利市くらしの会によると、本年度は新型コロナウイルスの影響による休業を除く11月までの実質6カ月で、約800点近い品を販売。今月から卒業式、入学式が迫る年度末にかけて700点前後の販売を見込んでおり、昨年度の販売実績約1200点を上回りそう。応対するボランティアを4人から6人に増やして対応するという。

 制服リサイクルバンクは平日午前10時~午後3時半。悪質な転売や目的外使用を防止するため、購入者に学生証の提示を求めている。問い合わせは、制服リサイクルバンク=電話0284(73)4411=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年12月21日

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