小学校教員の”過酷すぎる働き方”に学校内外から反響「先生の心身の健康を守るべき」

(2021年6月11日付 東京新聞朝刊)
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教員から現場の苦悩が多く寄せられている「#教師のバトンプロジェクト」ツイッターの画面

 社会課題となっている学校の先生の過酷な働き方。5月にすくすくで発信した関連記事2本にも、読者からの反響がありました。

 「教員に残業代が出ないのはおかしい! 先生を目指す学生たちが訴訟を支援」の記事では、未払い賃金などを求める埼玉県の小学校教員の訴訟を支援する若い世代の思いを伝えました。

 「教員はどうしても目の前の生徒たちに迷惑をかけてはいけない、自分が頑張ることでメリットがあるなら、と自分の体調や生活を省みず無理をしてしまうことがある」。当事者として記事を読んだ人からは「他の立場から『おかしい』と指摘して客観的に考えていただけるのはありがたい」との声が届きました。

 一方、「先生方が団結して労働条件を改善すべきだ。デモとかストとか交渉が少なすぎる」との指摘も。「公立学校の先生は労組や署名などを通して自分たちの心身の健康を守るべきだ。生徒は先生の状態を敏感に感じ取ると思います」という意見もありました。

 声をあげる先生たちもいます。文部科学省のツイッター企画「#教師のバトン」に教員の悲痛な声があふれる現状を伝えた「小学校の先生『もう限界』コロナ&タブレット対応で多忙に拍車」の記事にも、「早くシステムエンジニアを学校に置いて」「機器やアプリの設定に手間、時間がかかるのはよくわかります」と共感が寄せられました。

 社会の土台をつくる公教育に無関係な人はいません。教員が余裕を持って、子どもたちと学んだり遊んだりできるよう学校の外からも変化を求め続ける必要があると思います。 

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なるほど!

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グッときた

3

もやもや...

8

もっと
知りたい

すくすくボイス

  • 匿名 says:

    学校の先生が苦しそうにしてて助けたくてどうしたらいいか教えてください

     女性 10代
  • 深紫炎 says:

    学年でいじめ事案が発生し、普段の業務が十分にこなせないので、朝6時に出勤しています。
    保護者の要求があり、いじめの行動がないか、常に監視するようなことになりました。登校から下校までです。
    管理職は、常に「子供のため」といって、いろいろ仕事をさせますが、子供のために今までも休み時間を使って、子供たちと遊んだり、ノートを見たり、個別指導をしたり、…1日中とにかく仕事をしていました。
     自己犠牲にも限界があります。
     32年間仕事をしてきました。言いがかりをつける保護者、何もしない管理職、先輩教員のいじめ、口ばかりで働かない同僚。やってられません。今年も若い正規教員が退職し、ベテランの主任が病気で休職。それなのに問題は次々起こります。
     思いあまって今までの仕事の記録をまとめて書籍を出版させていただきました。悲惨な小学校教員の現状が少しわかってもらえると思います。よかったら読んでください。
     「黒い職場」のロックな日常 深紫炎 つむぎ書房

    深紫炎 男性 50代
  • 匿名 says:

    教員に残業代を出すと、日本は破産するでしょうね。
    タイムカードを決して導入しない、休日に出勤することは想定外。命令された職務での休日出勤、超過勤務しか認められず、そんな命令は教員にされることはない。
    修学旅行などの宿泊学習。手当ては通常勤務にプラス2、3時間分程度だけ。夜、反省会の開始は22時ごろ。1時間はかかります。それから見回りして入浴して就寝。体調不良の子が出ればその対応。朝は6時には仕事開始。でもそんな夜も朝も仕事としてカウントされません。
    一事が万事。教材研究も仕事から帰宅後まで待った後の保護者への電話連絡も、指導の記録や提出物、書類の作成や記録も、部活後生徒が下校してから開始。夏場の下校時刻は18時ごろ。既に勤務時間は超過しています。山積みになった机上を整理していると生徒の問題や部活の計画、分掌の打ち合わせが入る。会議は予定されていない緊急のものや日常的なものまで入れると、毎日複数あって、空き時間も放課後もぱんぱんになる。その全てが終わってやっと授業の準備。自分ひとりでできる仕事は後回しです。
    休憩時間の設定はあっても休憩なんかできる人はほぼいない。給食中が休憩時間?指導です!放課後に少し?部活です!
    一部タバコ吸いは頻繁に休憩していて、そういう人は仕事が少ない?
    できて当たり前…どんどん仕事量は加算され、地域や家庭の教育力の低下や親の価値観の変化から、何でもかんでも学校、学校!
    クレームの電話受けたら何分も怒鳴られ、そのくせ休日にも地域清掃などのボランティアに借り出され。学校教員は地域の活動に参加するのが当たり前ですから。もちろん手当てなんて皆無です。
    夏休みは研修、会議、部活…。教員への目が厳しいからと、勤務時間の融通もほぼない!前もって申請してやっと早出、早帰り勤務。それも、数日間しか無理。会議、補修、部活、PTA活動、研修…。
    人間らしい生活なんてできません!
    高額な手当? 全収入を実労で時給換算すると1,000円切ると思いますけど。しかも、家に帰っても授業のことや学級経営のこと部活のことなど、ずっと頭の中で考え、いつも宿題に追われている感じです。
    よくやっていると思います。真面目で一緒懸命な人が多く、自己犠牲的で、前向きで、とにかく受け入れてやり遂げる。いくらなんでも度を超えています。
    それなのに、立場上言えないから、言われたい放題で給料も減らされて。
    こんなにしんどい、あれもこれもしないといけない仕事あります?

    少子化なのですから、クラスの定員を減らしてほしい。
    ◉教員を増やしてほしい。
    家庭で担えなくなっている躾や子育ての部分にまで教員に回されています。
    教科指導をする人、学級経営をする人と分けてほしい。
    教員の数を今の倍に増やしても、ひとりに何役もさせるのはもう終わりにしてほしい。

      
  • 匿名 says:

    今年3月まで、とある市の教育委員会(学校所属)で事務補助として勤務していたのですが、先生たちは、本当に大変です。特に小学校は手がかかります。 
    怪我や病気、欠席者の対応、苦情(クレーム)対応、授業の合間に教材やテストの印刷、準備、いじめ防止で常に目を光らせていなければならない。
    でも、彼らには、何かにつけて、高額な手当てというものが存在します。教育公務員なので、いくらおかしいといっても、安定過ぎる保証が付いています。分かっていて、志望するので、しょうがないと思います。給料や賞与は、民間とのバランスを取っているそうですが・・・。

      

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