東京都が学校にPCR検査キットを配布 9月から都立校に50セットずつ 区市町村立と私立は要請に応じて

小倉貞俊 (2021年8月31日付 東京新聞朝刊)
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都内の学校に配布されるPCR検査キット。右上の青い器具で唾液を採取して検査機関に送り、感染の有無を調べる=都庁で

 東京都は9月から、都内の学校で新型コロナの感染者が出た場合、濃厚接触が疑われる人に、校内で速やかにPCR検査が受けられる体制を独自に整備する。2学期が始まることで感染が広がらないよう、迅速に感染者を発見して拡大を防ぐ狙い。

濃厚接触疑いの子や教職員が対象

 都教委によると、PCR検査は自分で唾液を採取する検査キットを使い、検査機関に検体を送って感染の有無を判定する任意検査。感染者の周囲にいて、濃厚接触が疑われる児童生徒や教職員などが対象になる。

 都立学校(253校)には9月1日までに検査キットを50セットずつ配備。なくなり次第、追加で配布する。都教委の担当者は「多めに配り、大規模なクラスターにも対応できるようにしたい」と話す。

 区市町村立の小中学校など2036校や、約1300ある私立学校・幼稚園などには、感染者が発生した時点で各校の要請に応じてキットを送付する。要請の翌日には届くようにするという。

文科省は7月から抗原検査キット

 学校現場でのコロナ検査を巡っては、文部科学省が7月以降、大学や高校、特別支援学校に対し、すぐに結果が分かる抗原検査の簡易キットを配布。9月上旬からは小中学校や幼稚園などにも配る方針で、具合が悪くなった教職員や小学4年以上の子供が使うことを想定している。

 小池百合子知事は27日の定例記者会見で検査キットの配布について「多くの学校で2学期を迎える。学校での対策強化のため、陽性者を早期に把握する取り組みだ」と話した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年8月31日

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