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パパ記者通信(11)水への恐怖心を克服!娘の頑張りに胸が熱くなる

佐野周平 (2017年7月28日付 中日新聞朝刊)

 夏休みに合わせ、娘が通う静岡県牧之原市内の幼稚園でプール教室が始まった。級友と手をつないでプール内を歩くなど、出だしは好調だったが、思わぬ展開が待っていた。

 隣の子が跳びはねた際、娘の顔に水が掛かった。「目に水が入った」と泣きだす娘。すぐ泣きやむだろうと笑って見ていたが、一向に泣きやまない。周りには、平気で水に顔をつける級友たち。比べてはいけないと分かっていても、不安といら立ちを抑えられなかった。

 指導員を務めるコスモスポーツクラブの山下雅弘さん(35)は「自信が付けば自然と伸びる。わずかな進歩でも評価してあげて」。一抹の不安を抱えながら、翌日の教室も見学した。

 2日目には、山下さんがバケツの水を一人ずつ頭から掛けるゲームがあった。娘は順番が回ってくると、「怖い」と言って首を横に振った。山下さんがバケツに少しだけ水を入れ、再び娘を見ると、今度はちょっと間を置いてから大きくうなずいた。祈るような気持ちで見守った。

 水が掛かると娘は必死に両手で顔を拭い、苦しそうな表情を見せたが、泣かなかった。しばらくすると、山下さんに自ら頭を差し出し、水を掛けてもらうように。娘の頑張りに胸が熱くなった。

写真

「大盛りで!」と言って頭を差し出し、バケツいっぱいの水を待ち受ける娘

「周りの子に刺激を受けたのかもしれないですね」と山下さん。「お水、全然怖くなかったよ」と誇らしげに話す娘を、何度もほめてあげた。