パパ記者通信(13)「パパはグーね」娘が”勝ち”にこだわりすぎる…

佐野周平 (2017年9月8日付 中日新聞朝刊)
子育て世代がつながる

 娘にとっては、単なるゲームも「絶対に負けられない戦い」のようだ。あの手この手で貪欲に勝ちを狙ってくる。

 代表的なのは、じゃんけん。私とやる時は大概、後出しするか、事前に「パーを出すから、パパはグーね」と念押ししてくる。勝った時は小躍りして喜び、負けた時は大泣きして怒り出す。

 つい先日、娘が友だちとじゃんけんをすることに。友だち相手には正々堂々とやるかもしれないと、ドキドキしながら見守った。娘はいつも通り、明らかな後出しで勝ち、大喜びした。友だちがぶぜんとした表情で怒るのも当然のこと。「負けてもいいからルールは守ろうね」と声を掛けても、「勝ちたいの!」の一点張りだった。

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かるたを1枚取られただけで、泣きながらじだんだを踏んでしまう

 かるたをやった時は、私が終盤に1枚取っただけで、じだんだを踏みながら泣きだした。数カ月前までは私が何枚か取っても平気だったのに、勝つことへの執着が強まっているのだろうか。

 静岡県吉田町こども未来課の家庭相談員田中奈緒美さん(57)は「勝ちたい気持ちを抑えられないんでしょう。個人差はあるが、勝つことに執着する園児は珍しくない」と話す。

 親はいつでも手心を加えてくれるが、友だち相手ではそうもいかない。「幼稚園での集団生活を通して、徐々に感情をコントロールできるようになりますよ」と田中さん。娘がもう少し大きくなったら、「勝つことが全てじゃないんだよ」と伝えたい。

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