女優 小雪さん 3人の子どもに毎日「菌活」 丈夫な体を作ってくれた母にならって

(2020年1月19日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

家族のこと話そう

(由木直子撮影)

母の玄米食でハードスケジュールも平気

 兄、姉、私の3人きょうだいです。父は繊維関係の貿易業、母は、私が子どもの頃は海外の服を輸入してブティックを開いていました。

 母は自分の体質改善と家族の健康のために、玄米を一晩水につけて発芽させ、炊飯器の中で3日ほど保温して発酵させた「発芽発酵玄米」を取り入れていました。私も5歳から、ごま塩をかけた玄米、梅干し、煮物、みそ汁、おやつは小魚という食事でした。

 自分の体がとても丈夫なことに気付いたのは、高校生でモデルを始めてからです。仕事がどんなにハードでも倒れないし、風邪もひかない。30歳頃までは、仕事に行くだけでは足りず、疲れて眠るために走っていたほどです。

3人の子も、みそ汁と発酵食品で免疫力を

 強い体を作ってくれた母の食事にならって、日本の伝統的な食品を子どもたちの食事に取り入れています。

 といっても、みそ汁を作るというシンプルなことなんです。小学2年の長男、1年の長女、4歳の次男には、朝晩みそ汁を出しています。砂糖代わりに甘酒を使った煮物や納豆など、発酵食品も毎食1品は入れています。

 子どもたちの体にお母さんの常在菌をたくさん入れて免疫力を高めてあげたいので、素手で5種類のみそも作っていますし、おむすびも手でじかに握ります。除菌重視の世の中ですが、人の体に日常的に共生して体を守ってくれる常在菌の働きはとても大事だと思います。

 子どもは体調次第で食べたり食べなかったりなので、みそ汁は朝晩の1回飲み干してくれれば、菌が入るのでOKとしています。3人とも「みそ汁と納豆ご飯が食べたい」と喜んで食べています。シンプルな味付けが好きで、長男は「塩だけがいいんだよな」「甘すぎるカボチャはおいしくない」と言います。

両立は「できない日があってもよしとする」

 みそ汁を作るのは夜。子どもが寝てから作るか、夕食時に多めに作り、翌朝、具を足します。朝は火にかけて温めるだけ。みそ汁は夫も作ります。頑張ってご飯作りをするのではなくて、自然の素材を体がおいしく感じるような食生活にするのがポイントなのかな。子どもたちはインフルエンザにもかからないですし、丈夫に育っています。

 仕事と子育ての兼ね合いは一番難しいところ。どの子も4歳ぐらいまでは記憶がないほど大変です。3人もいるので、いつまで続くんだろうと気が遠くなることもあります。でも、去年に比べたら1時間多く働けたな、去年はもっと抱っこをせがまれていたな、と思い返すとちょっとだけ楽になっているのに気付きます。日々楽になると信じ、できるはずのことができない日があってもよしとする、気持ちの訓練も大事ですね。

小雪(こゆき)

 1976年、神奈川県生まれ。95年、高校3年でモデルデビュー。2000年、パリ・コレクションに参加。2003年、米映画「ラストサムライ」に出演。その他多くのテレビドラマ、映画、CMなどで活躍。24日公開のドキュメンタリー映画『いただきます ここは、発酵の楽園』でナレーションを務める。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年1月19日

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