スマホ使いすぎで「急性内斜視」に 約8割が発症に影響か 浜松医大グループが発表

坂本圭佑 (2019年6月16日付 東京新聞朝刊)
子どもとデジタルライフ
 日本弱視斜視学会総会と日本小児眼科学会総会の合同学会が14日、静岡県浜松市のアクトシティ浜松であり、浜松医科大の佐藤美保病院教授らの研究グループは、短期間に片方の目の瞳が内側に寄って左右の視線がずれる「急性内斜視」について、子どもや若者の間でスマートフォンなどの過剰使用が影響している可能性があると発表した。
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内斜視などの研究報告があった日本弱視斜視学会と日本小児眼科学会の総会=14日、浜松市で

使用をやめたら症状改善した患者も

 浜松医大や国立成育医療研究センターの研究グループは、両学会の眼科医1083人を対象に急性内斜視とスマホなどのデジタル機器の関連についてアンケートを実施し、369人から回答を得た。

 このうち、昨年1年間に5~35歳の急性内斜視の患者を診察した眼科医は158人。その8割近い122人がデジタル機器の使用が発症に関連したと思われる症例があったと答えた。37人はデジタル機器の使用を中止すると症状が改善した患者を診た。

 研究グループは今後、患者やリスク因子を詳しく調べ、因果関係を明らかにするという。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年6月16日

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