豊島区に障害がある子も楽しく遊べる「としまキッズパーク」が誕生 車いすOKの砂場、直射日光を浴びないハウス

(2020年9月26日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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赤色のミニSLが中央を走るとしまキッズパーク=いずれも豊島区で

 東京都豊島区は9月26日、小さな子どもたちが安心して遊びを楽しめる「としまキッズパーク」(東池袋)をオープン。障害がある人もない人も共に楽しめる「インクルーシブな遊具」を整備し、多様な子どもたちに交流の場を提供する。

遊びの中で、生活や配慮の仕方がわかる

 としまキッズパークは造幣局東京支局の跡地にできた。隣には7月にオープンした「イケ・サンパーク(としまみどりの防災公園)」が広がる。

 パークは広さ約1000平方メートルで、小学校低学年までの子ども向け。親子が縦に並んで滑れるようにした幅の広い滑り台や、車いすに乗ったまま楽しめる砂場、直射日光を浴びずに過ごせる屋根付きのキッズハウスのほか、1周約65メートルの線路を走るミニSLや、絵本や児童書を読めるコーナーがある。

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お絵描きやおもちゃ遊びができる屋根付きのキッズハウス

 遊具は赤で統一されている。今月中旬にあった報道機関向けの内覧会で、パークのデザインを手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治さんは「(あらゆる)子どもたちが一緒に時間を過ごすことが当然という多様性を、無意識に学習することが最も大事」と語った。

 インクルーシブな遊具のある公園整備を巡っては、多様な人々の交流に取り組むNPO法人「SUPLIFE」(豊島区)が昨秋、要望書を区に提出。豊島区はSUPLIFEの意見もパークの整備にあたって参考にした。SUPLIFE代表の井田美保さんは「障害のある子も公園で遊べれば、さまざまな交流が生まれる。遊びの中で生活や配慮の仕方を知ってもらう機会にもなる」と期待する。

池袋周辺4公園「イケバス」で周遊できる

 豊島区は10月から、水戸岡さんがデザインを監修した「IKEBUS(イケバス)」で順次、保育園と幼稚園の5歳児を乗せてパークなどに招待する。新型コロナの影響で行事がなくなり、遊びに行く機会が減っている子どもたちに楽しんでもらう。

 高野之夫区長は「子どもたちの夢をかなえる素晴らしい公園」と強調。キッズパーク周辺を含めた池袋駅周辺の4公園をイケバスで周遊できるようにもなり「公園を生かした街づくりに挑戦する」と意気込んだ。

 利用は無料。コロナ対策で、当面は1時間80人まで。予約サイトが開設されている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年9月26日

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