赤ちゃん返り、キレやすい…コロナ禍で子どもにどんな変化? 高崎で子育て意識アンケート

石井宏昌 (2021年1月21日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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アンケート結果について会見する釜萢敏さん(右)ら=高崎市で

 群馬県の高崎市私立幼稚園・こども園協会(蜂須賀和夫会長)などが新型コロナウイルス禍での子育て意識について園児の保護者にアンケートを実施した結果、23.8%が子どもの精神面や体力に変化があったと回答したことが分かった。「赤ちゃん返り」「きれやすい」などの事例も挙げられ、コロナ禍の影響が明らかになった。

保護者1485人が回答 23.8%が「変化があった」

 同協会と高崎市私立幼稚園・こども園父母の会連合会(清水俊哉会長)が昨年11月、加盟26園の保護者約3800人を対象にウェブサイトで実施。1485人が回答した。

 コロナ禍で自宅で過ごすことが増え「子どもに変化があった」と答えた23.8%のうち、52.3%は「精神面」を挙げ、「体力・健康面」も44.1%あった。

 具体的な事例では、精神面で「直った指しゃぶりをまたするようになった」「きれやすい。大きな声を出す」「イライラしやすかったり、赤ちゃん返りのような行動が見られた」など。体力・健康面は「転びやすくなった」「眠りが浅かったり、ぐずりが見られる」「ゲームばかりしている」などの指摘があった。

不安は収入面よりも「子ども同士の触れ合い不足」

 コロナ発生から約1年経過した心境については68%が「まだ不安」と回答。「感染防止策を踏まえた上で以前と変わらない生活に戻りつつある」は30%だった。不安の内容は感染症そのものだけでなく、陽性になったときの周囲の反応や差別などを心配する回答があった。

 コロナ禍での子育ての不安は、子ども同士の触れ合い不足による成長への影響など子どもへの不安が25.7%で最多。次いで収入・経済など生活面が24.7%。人間関係も11.4%あった。

日医常任理事・釜萢さんのセミナーを2月に配信

 調査結果を踏まえ、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーで日本医師会常任理事の釜萢(かまやち)敏さんが「Withコロナの子育て」をテーマに講演したオンラインセミナーを2月中旬ごろに配信する。

 釜萢さんは高崎市内で記者会見し「小児期は成長や発達に重要な時期。意識して保護者からの声掛けや触れ合いを大事にしてほしい」と語った。清水会長は「保護者が極端に不安がるのではなく、正しい情報で対応すれば子どもにも伝わる。保護者に正確な情報を伝えたい」と話した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年1月20日

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