保育死亡事故、7割が睡眠時 「預け始め」の発生が多い

(2018年5月29日 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 内閣府は28日、2015~17年の3年間に全国の保育所や認定こども園などで35件の死亡事故があり、うつぶせ寝など睡眠中の死亡事故が7割に上ったとの分析結果を公表した。事故防止を検討する有識者会議による初のまとめで、ゼロ~1歳児が8割を占めた。

3年間で35件…睡眠中25件、うつぶせ寝は11件

 35件のうち睡眠中が25件。このうち11件がうつぶせ寝の状態だった。年齢別ではゼロ歳児が16件、1歳児が11件、6歳児が3件、2歳児と4歳児が2件ずつ、3歳児が1件だった。面積や保育士の配置が国の基準を満たさない認可外保育施設での事故が21件と最多。認可保育所が9件で続いた。

 有識者会議は、死亡事故などを検証した自治体から6件の事例について聞き取りを実施。事故が起きたのは入園当日が2件、9日目と19日目が一件ずつで、30日以内の「預け始め」の発生が多いと分かった。有識者会議は7月ごろに防止策を報告書でまとめる。

 同時に公表した17年の事故件数は1242件で、前年の約1.4倍に増えた。このうち死亡事故は8件で、04年以降11~19件で推移していたが、10件を下回った。

グラフ 保育死亡事故件数の推移

 死亡事故や全治30日以上のけがや病気を伴う重大事故について、国は15年4月から認可施設に報告を義務付け、17年11月には認可外施設にも広げた。内閣府は「報告義務が浸透したことも増加の要因の1つ」とみている。

 死亡以外の負傷のうち83%にあたる1030件が骨折。認可保育所が727件と最多で、放課後児童クラブ(学童保育)が362件で続いた。

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