豊島区の認可の小規模保育園、3月で突然閉園 運営NPO「職員不足、トラブルも」 区は継続要請
中村真暁 (2020年2月14日付 東京新聞朝刊に一部加筆)
東京都豊島区の認可保育所「つくし保育園」が、3月末で閉園する方針を豊島区に伝えていたことが分かった。同園は2歳児までを対象とし、豊島区によると現在、定員と同数の11人が在園。卒園予定者を除く在園児の家庭は、別の保育施設を探すなど対応に追われている。
在園児が転園できない可能性も
つくし保育園は2015年4月に開設され、NPO法人「つくしの会」が運営。11人の内訳はゼロ歳児1人、1歳児5人、2歳児5人。
閉園についてはNPOから先月30日、豊島区に「法人全体で職員が不足している。運営上のトラブルもあったため閉園する」と連絡があった。豊島区はトラブルの内容を「在園児や保護者らに影響が及ぶ可能性がある」と明らかにしていない。
つくし保育園はゼロ~2歳を保育する「小規模保育事業」と呼ばれる施設で、2歳児5人は3月末までに卒園予定。NPOは今月6日、他の6人に閉園を連絡した。豊島区は翌7日、6人に転園の申請方法を電話で伝えた。4月入園の一次募集の選考は既に終了し、二次募集からの申請となることもあり、必ず入園できるとは限らないという。
新年度からつくし保育園に入園する内定者も決まっていたが、豊島区はNPOから連絡を受け、認可保育施設への入園選考作業をやり直したという。
保護者「いい保育園だったのに」
豊島区の担当者は「在園児が全員卒園するまでは、園を続けるよう要請する」と運営の継続を求めている。NPOは取材に「一切答えられない」と話した。
豊島区には、つくし保育園の在園児の保護者から「戸惑っている」「いい園だったのに残念」といった声が寄せられている。
来年度以降も通う予定だった男児をつくし保育園に預ける女性は「先生たちが優しく、本当にいい保育園だったので悲しい。次の園が近くで見つかるかは分からず、困っている」と嘆息した。
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