印西市の認可保育園が突然「10月末閉園」 2週間前に突然、保護者に通知 保育士は撤回求める

太田理英子 (2020年10月28日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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会見で「強行閉園は許されない」と訴える保育士ら=27日、千葉市で

 千葉県印西(いんざい)市の小規模認可保育園「にこにこルーム原山」が10月末に閉園することを、2週間前に突然、保護者らに文書で通知し、保育士ら職員が運営会社(東京都内)に撤回を求めている。職員は27日に千葉市内で記者会見し「保護者や子どもに理不尽な負担を強いることは認められない」と訴えた。

在籍児童は3人 運営側「経営難と人員不足」

 運営会社側は、経営難と人員不足を理由としている。職員らによると、「にこにこルーム原山」は2015年に認可を受け、現在は1~2歳児3人が在籍。通知は17日付の手紙で届き、説明会は開かれていない。職員は19日に知らされ、20日に都内の保育園への異動を命じられた。保護者は「転園は子どもにとって精神的負担」と、通園の継続を希望しているという。

 運営会社の代理人弁護士は取材に「安定した保育サービスの提供は難しく、10月末の閉園の方針は変わらない」と話した。

印西市は承認せず、職員が保育を続ける方針

 一方、15日に会社から事業廃止の申請書を受理した印西市は、通園継続を望む保護者側の意向を受け、承認しない方針。職員らは11月以降も保育業務を続けるとしており、子どもたちは当面は通える見込み。

 会見に同席した「介護・保育ユニオン」(東京)の三浦かおり共同代表は「利益目的で保育事業を行う経営者が増えていることが、問題の背景にある」と強調した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年10月28日

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