5歳の「うそ」が心配です 友だちの物「もらった」と言うけれど…〈宮里暁美の子育て相談〉

(2023年5月16日付 東京新聞朝刊)

ひとりで悩まない 宮里暁美の子育て相談

かばんにハンカチ 勝手に持ち帰った?

 幼稚園に通う息子のかばんに友だちから「もらった」というタオルハンカチが入っていました。勝手に持ち帰ってしまったのではないかと心配ですが、うそをつく子に育ってしまうことも不安です。(長男5歳、30代母親)

イラスト 子どもが猫と遊んでいる様子

イラスト・永須華枝

まずお子さんの言葉を信じることから

 ご質問ありがとうございます。もしかしたら、そのハンカチはもらった物ではなくて勝手に持ってきてしまったのかもしれないという思いが頭をよぎりますが、まずお子さんの言葉を信じることから始めていきましょう。わが子を信じる、それが親なのですから。

 今回、一番よかったことは、かばんの中に入っていたお友達のタオルハンカチに気づけたこと。そして「これどうしたの?」と聞き、「もらったんだ」とお子さんが答えることができたということだと思います。

 「おや?と思った出来事」に、穏やかな心持ちで丁寧に関わること、それが子育てのコツです。「そうだったのね。すてきなハンカチね」と声をかけた上で、「このハンカチはお友達のおうちのものだから、子ども同士であげたりもらったりしたらダメなのよ」と、しっかりと伝えていきます。そしてハンカチをキレイに洗って、翌日、お友達がおうちの方といる時に返せるといいですね。

 ハンカチを返す際には、相手のお家の方と話ができるといいですね。親同士が、お子さんたちの様子をざっくばらんに伝え合える関係になっていることが、子どもたちの健全な成長を支えるように思います。

 親子でいろいろと話す中で、お子さんが「これまでにもあげたりもらったりしたものがある」と言い出したりするかもしれません。驚かされることがあっても、どうぞ、しかったりしないで「話してくれてありがとう!」と伝えていきましょう。

 人は時にうそをつきます。クッキーをいっぱい食べたくて「まだ食べてない!」と言う子の口元にクッキーの粉がついていると、かわいいうそに笑ってしまいます。コップが倒れて水が流れた瞬間に「やってない!」と叫ぶ子がいると、誰もあなたを責めたりしないよ、と抱きしめたくなります。本当のことを言っても大丈夫なんだ、と思える生活を重ねながら、子どもたちを育てていきましょうね。(文京区立お茶の水女子大学こども園・前園長、お茶の水女子大学特任教授)

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