柏駅前の旧そごうアネックス館に子育てサービスを集約 送迎保育ステーションや一時預かり 柏市が2024年春オープン

林容史 (2023年12月1日付 東京新聞朝刊)
 千葉県柏市は、送迎保育ステーションや乳幼児一時預かり施設などが入る複合施設を、柏駅前の旧そごう柏店アネックス館に整備する。乳幼児から若者まで利用でき、妊婦や子育て中の家庭はワンストップでサービスが受けられる。来春の開館に向け、改装工事など準備が急ピッチで進んでいる。
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子ども・子育て支援の複合施設に変わる旧そごう柏店アネックス館=千葉県柏市で

既存の建物利用で早期開始

 駅周辺に散らばる子育て施設を集約し、新サービスを開始する。2021年の柏市長選で初当選した太田和美市長が公約に掲げた「子育てに優しい街」を実現するため、庁内で検討を進めていた。

 2016年に閉店したそごう柏店の本館に隣接するアネックス館(別館)を賃借して開設する。新たに施設を建設せず、既存の建物を流用することで早期の事業開始を図るという。

 こども、健康医療、生涯学習の3部署が横断的に事業展開するのが特徴。地上6階建てで延べ床面積は約2600平方メートル。各フロアの面積は300~400平方メートル程度になる。

バス送迎は月額1000円で

 3階には柏市内初の「送迎保育ステーション」を新設する。ここを拠点に市内の保育園や認定こども園などに子どもをバスで送迎。保護者はわざわざ保育園まで行く必要がなく、電車通勤している人にとっては朝夕の時間短縮につながる。使用料は子ども1人あたり月額1000円。2カ所のこども園と契約する予定で、もう1カ所追加する方針という。

 2階は「妊娠子育て相談センター」。母子健康手帳を交付したり、妊娠・出産・育児期の親から相談を受けたりする。1階には乳幼児一時預かり施設が移転してくる。吹き抜けを生かした遊具などを備えた「遊びの広場」も整備する。

 柏市は本年度当初予算に施設の整備、管理運営費として約3億6000万円、送迎保育ステーション事業費として約3000万円をそれぞれ計上している。開会中の12月定例市議会に施設の設置条例案を提案した。

 こども政策課の真塩さやか課長は「全ての世代の子どもたちが利用でき、各部局にまたがるサービスが1カ所で受けられるので子育て世代にも便利」と利点を挙げた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年12月1日

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