「小1の壁」に安心を 学童保育待機時の受け皿紹介 練馬区が初の地域説明会

渡辺聖子 (2018年11月18日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 来春に小学校入学を迎える子どもを持つ保護者に放課後の居場所を知ってもらおうと、練馬区は本年度の新たな取り組みとして、各地域ごとに説明会を初めて開いた。地域にあるさまざまな居場所を紹介し、子どもの預け先が確保できずに親が仕事を辞めたり制限したりせざるを得なくなる「小1の壁」への不安にこたえる試みだ。

山岸弘明館長(右)から放課後の居場所の説明を聞く保護者たち=練馬区の石神井台児童館で

地域ごとに放課後の居場所紹介

 今月10日、同区の石神井台児童館で開かれた説明会。集まった15人ほどの保護者を前に、山岸弘明館長が児童館周辺にある居場所の特徴や違いを一つ一つ説明した。学校の持ち物を早めに準備することや、通学路の危険箇所を親子で確認することなど、新生活への注意点も呼び掛けた。

 区内には、保護者が共働きなどで放課後に保育が必要な子どもを預かる学童クラブのほか、全ての児童を対象に小学校を活用した「学校応援団ひろば」、学童クラブと「ひろば」を一体的に運営する「ねりっこクラブ」、児童館、地区区民館などがある。区はこれまで、リーフレットやホームページなどで事業を紹介してきた。

区立学童クラブ 待機は331人

 一方で、区立の学童クラブを希望する人が多く、区が整備を進めても追いつかない状態となっている。地域によっては待機児童が出ていて、本年度は4月1日現在で331人が待機となった。

 区は「万が一、待機となってもほかの選択肢があることを知ってほしい」と、17日までに20会場、計22回の説明会を開いた。区によると珍しい取り組みという。

 石神井台児童館の説明会でも、保護者からは待機になることへの不安の声が上がった。山岸館長は、待機になった場合、少し離れた学童クラブの職員が学校まで迎えに来てくれる取り組みがあることや、児童館ではランドセルを背負ったままの来館を認めていることなどを説明した。

 フルタイムで働いている母親(45)は「民間は利用料が高い上に自宅から遠いので、区立の学童クラブを希望している。児童館の利用は考えていなかった。漏れても受け皿があることには安心した」と話した。区子育て支援課の鳥井一弥課長は「地域にどんな居場所があるかを知らない保護者も多い。説明会を通して疑問や無用の不安を解消したい」としている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2018年11月18日

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