お笑い芸人・IT企業役員 厚切りジェイソンさん 妻とは17年間ケンカなし。金銭感覚も同じです

河野紀子 (2024年2月25日付 東京新聞朝刊)
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インタビューに答える厚切りジェイソンさん(佐藤哲紀撮影)

家族のこと話そう

妻は8歳上 メールでは男性だと…

 8歳上の妻とは、大学3年の夏休みに大手化学メーカーのインターンで来日したとき、初めて会いました。第一印象は「女性なんだ」。妻はインターン先の担当者で、それまでメールでやりとりしていましたが、英語の文面では性別は分からなくて、男性だと思い込んでいたんです。

 自然な流れで親しくなって、2人で食事に行ったり映画を見たりとデートを重ねました。一緒にいると楽しくて、笑い合える関係でした。

 あと、金銭感覚が同じだったことも大きいですね。僕は必要なお金は払うけれど、無駄遣いはしません。デートでもクーポンがあるなら出します。多くの人はダサいと思って使わないですよね。でも妻は全く気にせず、「もっと割引率のいいクーポンがあるよ」と出してくれるぐらいでした。

 出会って4カ月後、クリスマスデートのときにプロポーズしました。日本語で「結婚していただけますか」と聞くと、妻は「はい」と言ってくれて。うれしかったですね。

 インターンを1年で終えて米国に帰国後、しばらくして妻が来て結婚しました。2011年、IT企業の日本法人設立のために再び日本に。妻は第1子を妊娠中で、3人の娘に恵まれました。いまは小学6年、3年、1年です。

 娘たちにも、無駄遣いはしないように伝えています。お金は自由に使っていいけれど、本当に必要なのか、考えてから買うようにと。私や妻の行動を見ているからでしょう、娘たちも自然とそういう考えになっています。

無駄遣いしないのは父の影響です 

 振り返ると、無駄遣いをしないのは、父親の影響が大きいですね。工夫して何でも自分で解決する人で、家電の修理も自らやっていました。

 僕も昨年、冷蔵庫の自動製氷機が壊れて水が漏れるようになったとき、自分でねじを回して製氷機ごと取り外しました。氷は100円均一の製氷皿を使えば、高いお金を出して冷蔵庫ごと買い替えなくていい。思わず「よっしゃあ!」と叫んで、妻と喜びました。その年で一番うれしい出来事でしたね。

 結婚して17年、妻とケンカをしたことはありません。そうなる前に、何をしてほしいか、自分がどう考えているか、話し合っています。心が読める超能力者と結婚したわけじゃない。言葉にして伝えないと分からないですからね。

 1年前から、趣味のジョギングに妻も誘って一緒に走っています。実は来日時は、身長186センチで体重は140キロありました。子どもが生まれて、いつまでも健康でいたいと思ってダイエットのために始めたのがきっかけです。毎朝、娘たちが学校に行った後に10キロ走り、合間におしゃべりします。一緒に楽しめる趣味があるのも、夫婦円満の秘訣(ひけつ)かもしれませんね。

厚切りジェイソン(あつぎり・ジェイソン)

 1986年、米国ミシガン州生まれ。17歳で同州立大に飛び級で入学。イリノイ大大学院の修士課程修了。2011年に来日し、2014年にお笑い芸人としてデビュー。テレビなどで活躍するほか、IT企業の役員も務める。独自の節約術と投資法が注目され、2021年に出版した「ジェイソン流お金の増やし方」は70万部を超えるベストセラーに。昨年、続編の「ジェイソン流お金の稼ぎ方」を刊行した。

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