節分は飾り巻きずしに挑戦 わが家の1本を巻いてみよう

(2019年1月25日付 東京新聞朝刊)
 もうすぐ節分。親子で恵方巻き作りにチャレンジするという家庭も多いだろう。せっかくなら、切るとかわいい絵柄が飛び出す、オリジナルの飾り巻きずしに挑戦してみよう。各地の巻きずし教室で教えている「飾り巻きずし職人」のロール巻子さん(31)に、絵柄決めから巻き方までのポイントを聞いた。
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飾り巻きずしの「スマイル鬼」

左右対称の絵柄がオススメ

 まずは絵柄。節分らしく鬼でもいいし、家族の笑った顔やカラフルな花でもいい。色鉛筆などを使って、紙に断面のイメージ図を描こう。「左右対称の絵柄の方が、巻くときにバランスを取りやすく、初心者にはお勧めです」

 図ができたら、口や目、鼻などの「パーツ」に分割して、どうすればそのパーツが作れるのかを考える。いろんな食材をいっぺんに巻くのではなく、パーツを準備して、巻くときに組み合わせる、という感覚だ。

ソーセージ、かまぼこ…切り方次第で多彩な表現

 パーツ作りも創意工夫の見せどころ。例えば、にっこり笑った口を表現するなら「色はピンク」「半円形」と想像しながら身近な食材を探す。すると、「魚肉ソーセージを縦半分に切ったら口に見える」といったアイデアが生まれる。目と目の間など、酢飯で埋めるところも一つの「パーツ」としてとらえ、棒状に握った酢飯のかたまりを用意すれば、目や口と同じような要領で配置できる。

 ソーセージやかまぼこ、スティックチーズ、キュウリなどは、切り方次第でいろんな形を表現でき、使い勝手が良い。酢飯に色を付けたいなら赤は練り梅、緑は青のり、オレンジはさけフレーク、黒はすった黒ごま、黄はたくあんのみじん切りなどを使うといい。

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「飾り巻きずし職人」のロール巻子さん

のりで輪郭くっきり

 目や口などのパーツをのりで包むと、切ったときに断面にラインができ、絵柄がよりはっきりする。巻くだけでは簡単にはがれるので、つぶした酢飯をくっつけて固定しよう。

 酢飯は完全に冷ましたものを準備し、手袋を使うと、指に米がくっつきにくくなる。巻きすの上にのりを置き、酢飯を広げたら、イメージ図を基にパーツを中心に載せていこう。

 最後は巻きすを使って全体を巻き上げる。「巻きずしは断面が命。巻いている最中にも断面を何度も確認しましょう」。あごなどが狭すぎたら酢飯を足し、酢飯や具材がのりからはみ出したら指で押し込む。切るときは包丁を水でぬらすのを忘れずに。

 入門編として、にっこりと笑った「スマイル鬼」の巻き方を教わった=表。参考にしながら「わが家だけの一本」を巻いてみよう。

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材料

 酢飯150グラム、魚肉ソーセージ、卵焼き、全型の1/2サイズ(半切り)のり1枚、全型の1/4サイズのり3枚

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作り方

<1>酢飯を5等分にする

<2>酢飯1個分を棒状にして1/4サイズののりで巻き、縦半分に切って「目」をつくる

<3>ソーセージを縦半分に切り、1/4サイズののりで巻いて「口」をつくる

<4>卵焼きを断面が三角になるように切り、1/4サイズののりを巻いて「ツノ」をつくる

<5>巻きすの上に1/2サイズののりを置き、両端を指3本分ずつあけて酢飯2個分を広げる

<6>中央に酢飯1/2個分を棒状にして置き、その左右に「目」をのりが下になるように載せる

<7>「目」の上に酢飯1/2個分を薄く広げ、「口」を平らな方を下にして載せる

<8>「口」の上を酢飯1個分で覆い、左右からのりを巻く

<9>4等分に切って、(4)を付ける。刻みのりで飾っても

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