〈えほん〉「キツネのはじめてのふゆ」作・マリオン・デーン・バウアー 絵・リチャード・ジョーンズ 訳・横山和江

長壁綾子 (2019年2月15日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 ふわり、ひらりと雪が降ってきた。

 「ひゃあ、つめたい。ふゆがくるんだな。ぼく、なにかしなくていいのかな?」。キツネは冬に備えて何をしたらいいのかを生き物たちに尋ねる。毛虫はさなぎになり、カンジキウサギは体を雪と同じように白くするという。だけど、どれも違うような…。

 キツネは冬の間も活動する。作者はキツネが雪の中で踊るように跳びはねる姿を見て、この物語を着想した。雪原でじゃれ合うキツネたちは、雪遊びをする子どもたちのように愛らしい。

 1620円。すずき出版=電03(6774)8811。

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