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「木工のおじさん」が小学生の宿題をお手伝い 鎌倉で13年目の夏休み恒例行事 世代間交流が好評

北爪三記 (2019年7月30日付 東京新聞朝刊)
 夏休みに入った小学生を対象に、地域の大人と中学生が宿題や木工を手伝う「夏休み小学生勉強会」が23~25日、神奈川県鎌倉市材木座4の材木座公会堂で開かれた。13年目を迎えた恒例行事は、普段接する機会の少ない世代が交流を深める場として定着している。                         
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地域の大人に手伝ってもらいながら木工に打ち込む子どもたち=鎌倉市で

2007年から開催 今年は延べ280人が参加  

 「ここを切ってほしいんですけど」。電動のこぎりのそばにいた高齢男性に、木材を手にした男の子が声を掛ける。周りでは、子どもたちが金づちでくぎを打ったり、作品の出来を確認したり、それぞれ作業に熱中している。24日にあった木工教室は活気にあふれていた。

 「子どもたちは普段、金づちを使うことなんてほとんどないでしょ。無心でやってますよ」。材木座地区社会福祉協議会の三輪祐弘会長(78)が目を細める。

 勉強会は、協議会が自治会や民生委員、市立第一小の父母らの協力を得て2007年から開催。当初から関わる協議会常務理事の小野健次郎さん(71)は「参加者は1日50~60人だったのが、だんだん増えてきました」と振り返る。今年は3日間で延べ約280人が集まった。

参加者が中学生になり、手伝う側に回ることも

 2年生の長男を迎えに来た主婦(39)は「子どもも楽しんでいるし、同じクラス以外の友達や、中学生、地域の人たちと仲良く交流できる。すごく良い機会です」と喜ぶ。

 会場準備や受け付け、安全管理などの運営を支えるのもボランティアの住民ら。木工教室で使う電動のこぎりなどの道具を持参する人もいる。木材は、近くの工務店の協力を得て端材を提供してもらう。

 三輪さんは「小学生と話すと、何に関心を持っているのか分かる。保護者とも知り合えるのはこの機会ぐらい」。小野さんは「バスに乗った時『木工教室のおじさん、こんばんは』と子どもからあいさつされた。世代が離れていてもつながれる、うれしい瞬間の一つでした」と話す。参加者が中学生になり、手伝う側に回るケースもあるという。

 海に面する材木座地区の多くは、県の予測に基づいて市が作った津波ハザードマップで浸水域に含まれる。小野さんは「できたつながりが、災害時などいざという時の力になれば」とも願っている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年7月30日