台風19号で浸水した家庭に衣類や文具提供 東松山のNPOが支援物資センター設立

浅野有紀 (2019年11月14日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 台風19号で500棟以上が浸水被害を受けた埼玉県東松山市では、1カ月がたった今も多くの市民が自宅の片付けに追われている。服や靴など生活用品のほとんどが泥水に漬かったが、買い替える余裕もない-。そんな家庭を支援しようと、同市のNPO法人「彩の国ママ倶楽部(彩ママ)」が大東文化大緑山キャンパス(同市旗立台)に支援物資センターを設立し、衣類や文具などを無償で提供している。
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衣類などさまざまな生活用品を無償で提供する支援物資センター=東松山市で

SNSで支援呼び掛け 新品の下着や紙おむつも

 センターでは、新品の下着や紙おむつなど衣類は赤ちゃん用からお年寄り向けまでそろう。彩ママが会員制交流サイト(SNS)で呼び掛け、埼玉県内外の個人や企業から寄せられた。市民活動に利用できる緑山キャンパスの教室2部屋に並べられている。

 平日午後1~4時と日曜午前10時~午後4時の間、ママさんボランティアが対応できる時間に開放する。被災者の不安に寄り添う傾聴ボランティアが滞在する日もある。訪れる人の多くは、避難先の実家やアパートから小学校へ子どもを送った後、家の片付けに追われる母親たちだ。

「家の中がここまでグチャグチャになるなんて」

 「まさか家の中がここまでグチャグチャになるとは思いもしなかった」。近くの実家に避難している同市早俣地区の主婦千代田美紀さん(37)は、夫と小学生の子ども2人と暮らす自宅が2階の床まで浸水し、家具や家電は全て使えなくなった。自宅もリフォームするしかないが、費用や補助金が見通せないため、業者に頼らず自分たちで壁を取り壊している。「1日を乗り切るのに精いっぱいで、この先の生活を考える余裕がない。センターに来ることが今の癒やしです」と息をつく。

 彩ママ副理事の井上玲子さん(44)は「片付けが終わり、何もない公営住宅に移る人も出てくる。被災者は少しでも生活費を抑えたいはず。物資はこの先、半年以上は必要とされるのではないか」とみている。

配達ボランティア募集中 寄付も受付中

 高齢者や乳児がいる家庭など来たくても来られない人もいるとして、配達できるボランティアスタッフを募集中。洗剤やトイレットペーパー、カイロなどの寄付も25日まで受け付けている。詳しくは彩ママのホームページへ。センター開放時間の問い合わせは、井上さん=電話080(5016)4977=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年11月14日

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