おこづかいは「4つのお金」に分類して管理させましょう〈どんぶり一家のマネー術〉

(2020年4月3日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

どんぶり一家のマネー術

 主婦の財子(ざいこ)さん(39)と会社員の夫の経男(つねお)さん(42)、長男税太(ぜいた)くん(4つ)、長女貨保(かほ)ちゃん(0歳)のどんぶり家。一家のお金の悩みにファイナンシャルプランナーの陽子さんが助言するコーナーです。

小学生は「月に500円」の家庭が最多です

 財子 今日教わりたいのは、おこづかいのことです。私がどんぶり勘定なので、子どもにはしっかり金銭感覚を身に付けてほしくて。いつからあげ始めたらいいでしょう?

 陽子 子どもに欲しい物が出てきたころが始め時。小学校低学年ごろが一般的ですね。このころにはお金の概念も分かり始めます。親が買っていた文房具などを、おこづかいから買う決まりにして始めるのも手です。


〈前回はこちら〉私立高校の授業料 新年度から支援制度が拡充されます


 財子 金額の目安は?

 陽子 小学生は月に1回、500円という家庭が最多です(金融広報中央委員会調べ)。毎月同じ額をあげる「定額制」にするか、お手伝いをした時などに渡す「報酬制」にするかは、子どもに何を学んでほしいかを基準に選んで。お金のやりくりを体験してほしいときは定額制、労働対価の意味を知ってほしいときは報酬制というように。両方をミックスさせてもいいですね。

「4つのお金」子どものうちに失敗体験を

 財子 やりくりといえば、おこづかい帳をつけさせないと!

 陽子 あまり気負わず、メモ書きやレシートの保管でも十分です。「貯(た)めるお金」「自分のために使うお金」、贈り物など「人のために使うお金」、おうちの人が利息を付けて運用を学ぶ「増やすお金」の4つに分けて管理させるのがおすすめです。

 財子 好きなものばかり買って、すぐ貯金が底をつくかも。

 陽子 大人だって買い物の失敗はよくあります。小さな金額で失敗できる子どものうちに失敗するのは悪いことではありません。ただ、「親に内緒で友達におごったりお金を貸したりしない」などルールは決めておきましょう。

祖父母が大金をあげちゃうことに困ったら

 財子 それから、気になっているのは、たまに会う祖父母がお誕生日などでもないのに、5000円、1万円といったお金を子どもにあげちゃうことです。

 陽子 孫の笑顔が見たいのでしょうね。ただ、理由もなくいきなり大金を手にするのは、金銭感覚を身に付けるという点ではあまりよくありません。頻繁で困るようなら、「物より思い出を」と提案してみては? 旅行代や習い事代などを出してもらい、「おばあちゃんからだよ」と子どもに伝えるのもいいかもしれません。

監修・八木陽子

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 東京都在住。1男1女の母。出版社勤務をへて独立。2001年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得後、マネー記事の執筆やプロデュース、セミナーなどの仕事をする。2005年、親子でお金と仕事を学ぶ団体「キッズ・マネー・ステーション」を設立。2008年、家計やキャリアに関する相談業務を行う「株式会社イー・カンパニー」を設立した。著書に「6歳からのお金入門」(ダイヤモンド社)、「10歳から知っておきたいお金の心得」(えほんの杜)など。

※「どんぶり一家のマネー術」は毎月第1金曜に掲載します。次回の掲載は5月1日です。

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