公園封鎖…子どもは外で遊んじゃダメ? 友達とつながるには? 識者からのアドバイス

子育て世代がつながる
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う公園の封鎖や遊具の使用禁止。東京すくすく編集チームのメンバーによる座談会では、子どもを感染から守る必要性は認識しつつ、子どもの居場所が奪われることへの違和感や、代わりにどう子ども同士のつながりを保ったらいいか、悩みや実践を出し合いました。その内容を識者の方に伝え、考え方のアドバイスをもらいました。

子どもには遊びが必要。遊ばせないのは「抑圧」です

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◇岡崎勝さん(小学校教員、育児雑誌編集者)

 「気を付けて」くらいの呼びかけでもいいはずなのに、使用禁止のためテープでグルグル巻きにされた遊具を見て、「安心安全路線」の子育てがここまできたか、と感じました。コロナ以前から、子どもは安心、安全に育てたい、という風潮が強まってきていたのが、こういう対応として出てきたのだと思っています。

 親もいろいろ。三分の一くらいは、子どもが外に出ることも、友達と行き来することも一切ダメ、という感じなので、こうした対応に「行政はよくやってくれている」という評価をする人たちもけっこういるのかもしれませんね。でも、行政が「責任を問われないように」と過剰防衛している部分があるのではないか、という認識も必要だと思います。

 ここまで規制が厳しくなる前ですが、子どもを公園で遊ばせているお父さんお母さんに話を聞くと、遊んだ後は手を洗わせるなどやれることをやって遊ばせています、という人ばかりでした。外で遊ぶには子どもを連れ出すしかない。完璧は難しくても、そうやって遊ばせている親もいます。本来は規制がありながらも、ギリギリのところで子どもが遊べるようにどうしたらいいか考えるのが大人の役割ではないでしょうか。不特定多数の子が手すりを触るから滑り台がダメ、というのだったら、5分ごとのローテーションにして、消毒しながら順番に遊ぶようにしようとか。

 子どもには遊びが必要。子どもを我慢させることが役割だと思っている親が多いけれど、遊ばせないというのは子どもを抑圧することなのです。大人は我慢しなくてはいけませんけどね。

 一方で、大人の規制を破って自分たちのやりたいことをやっていく、というのが遊びの原点ですが、今は子ども自身も「遊んでもらわないと遊べない」というふうになってしまっています。子どもを健やかに育てるということはどういうことなのか。親自身がそのことを問い直す良い機会なのかもしれません。

「友達とLINEやビデオ通話もできるよ」と声をかけよう

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◇羽根千裕(ちひろ)さん(不登校支援センター東京支部長)

 休校期間が長くなり、子どもたちは友達と会えないことを、口には出さなくても、さびしく思ったり我慢したりしていることがあると思います。

 特に就学前や小学校低学年などの年齢が低い子どもたちは、LINEやビデオ通話で話す選択肢がある、ということも分からないことが多いですよね。大人が「○○ちゃんと保育園(やリアル)では会えないけれど、お話ししたいときはこんな方法もあんな方法もあるから、いつでも言ってね」と声をかけてあげることも必要です。

すくすくボイス

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コメント

  • 匿名 より:

    それで規制をゆるくして、公園で滑り台が混雑し、感染したらどうするのでしょう。
    遊びも大事ですが、今は命が大事です。
    得体の知れないウィルスから子供達を守るのは大人の役割だと思います。

  • 匿名 より:

    机上の空論。普通の親なら子供同士にテレビ通話なんてさせない。

  • 匿名 より:

    子供が遊具で怪我をした→行政のせい
    子供が学校で怪我をした→学校のせい
    そんな親が増えたからこその措置ですよね。

    子供がコロナになった→公園で遊んだからだ→行政のせい
    という考えになる親が絶対居ます。そりゃ責任問われる位なら封鎖しますよ。モンスターが増えてる今の時代ならではの措置だと思います。

  • 匿名 より:

    コロナウイルスの全容がまだ誰も分からない中、遊具閉鎖を非難する事に疑問を感じます。命より大事な遊びはあるのでしょうか。幸い、日本ではまだ感染者も死亡者も少ないとみなされていますが、誰がどんな媒体からどの様に感染するか、まだはっきり分からないのが現状です。最も被害の大きいNYは、日本より早い段階で公園の遊具を閉鎖しました。学校が閉まってしまったので、行き場を失った子供も親も、公園に殺到したのです。日本は他国の現状からどんな政策を取るか、様子を見ながら決める事が出来ました。未知のウイルスに対して今分かっている有効な対策は、とにかく人に会わない事と言われています。それでもNYでは、感染者のうち60%もの人が家にこもって居たというデータもあります。恐らくコロナウイルスに関連していると思われる川崎病の症状が子供達に見られ、200人以上の子供が入院している。その内の2人が亡くなってしまった。こうした状況の中、子供の遊ぶ権利を主張して遊具を使う事が、本当に子供の健やかに生きる権利を守る事になるのでしょうか?日本はまだ安全だという確証もありません。

    色んなお子さんが居ます。スペシャルニーズのために、親が状況を説明しても理解するのが難しい子、気持ちの切り替えが難しかったり、ストレスで退行してしまう子も居るでしょう。こうした未曾有の状況の中、どうしたら親も子供も家の中で健やかに生活できるのか。家でどんな運動や勉強が出来るか、ストレスを溜めないためにどうするか。自分達が安全に家にこもって居られるのは、命を顧みずに働いてくれている人が沢山いること。もちろん医療従事者や公共交通機関やインフラ関連のお仕事をされている方、色んな人のおかげで家で安全に過ごせる事を子供に教えたいです。

    NYでダウン症のある子供を育てる母より。

  • 匿名 より:

    都内在住ですが、公園封鎖に疑問です。完全に行政の過剰防衛に思えます。
    確かに密集する滑り台などの遊具を使用禁止にするのは納得できます。
    ただ、ブランコを取り外したり、遊具のない公園を封鎖したりするのは雑な対応だと思います。ブランコは個別に使う遊具なので密集しません。使用前後に手を消毒するなど対策も可能です。広場の公園では自転車の練習やキックボードをして子どもたちは遊んでいました。完全に三密ではないのにそれを制限するのはパフォーマンスでしようか?
    完全ステイホームを選択する家庭もあると思いますが、行政にはクレーム対応やパフォーマンスではなく、コロナ下で公園の役割をもっと丁寧に検討して利用を管理してほしいです。東京の特に都心は公園以外に子どもが安心して散歩する場所はほぼないです。子どもを遊ばせることを丁寧に考えれば、三密を避けた公園利用が可能だったと思います。

  • 匿名 より:

    新型コロナウィルスは接触感染なので、遊具から感染するし、たくさんの人が集まる公園は、感染のリスクがあるから、ステイホームで家にいようと言っているのです。子どもの遊ぶ権利なんて100も承知です。誰だって外で遊びたいです。でも、子どもは遊具を触った手で、顔も触るし、友達ともペタペタ触るでしょう。
    子どもにも、正直にコロナの話をしたらいいんじゃないんですか?何故隠したり嘘をつく必要があるのですか。誰でも、ステイホームは、辛くて、抜け穴を探します。探したくなります。でも、それじゃダメなんです。ステイホームなんです。どこも触らない、家族以外とは2メートル以上距離をとる、散歩だけ許されているんです。ステイホームと、散歩だけにしている我が子たちからすれば、公園で遊んでいる子どもたちが、一番ストレスでした。
    また、子どもと共に公園に行く親が井戸端会議を始めるのも気になります。
    政府がダメだと判断したなら、公園を閉鎖してもらわないと、行く人がいるからしょうがないでしょう。公園で、家族だけで適切な距離を取って共有の物を触らずに遊ぶ事は何も問題ありません。政府や専門家が、制限を解除するまで公園遊びは我慢するしかないんです。
    子どもの遊ぶ権利と称しての記事にびっくりしました。

  • 匿名 より:

    行政の過剰防衛。子供への抑圧。まさにそのとおりです。昔あった「遊具は怪我するから。砂場は汚いからシートを被せろ」を思い出します。
    子供には手洗い、うがいのルールを守り、公園時間制とかにしてでも遊ばせるべきです。幼稚園児は子供同士のコミュニケーションを学ぶ機会を奪われています。今後どのような子供になるのかと不安です。

    あとLINEでお話し出来るとありますが、あれは余程お母さん同士の関係が良好でなければ不可能です。

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