コロナ在宅で散らかすわが子にイライラ…「おかたづけ」習慣づけるコツは? 専門家に聞きました

(2020年5月8日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 子どもがちっとも片付けをしない-。新型コロナウイルス感染を防ぐために休校や外出自粛が続き、部屋が散らかることにイライラしている保護者もいるのでは。「子どもがどんどん整理整頓したくなる! お片づけ帖(ちょう)」(永岡書店)の著者で、整理収納アドバイザーのカール友波(となみ)さん(56)に、片付けのルールを親子でつくるコツを聞いた。

図解 わが家の片付けルールの例

まず家族全員で「片付けルール」を決めて

 大事なのは、片付ける動作ができるだけ少なくて済むよう、子どもの動線に沿って収納場所を設けることだ。そうすれば、毎日定位置にモノをしまう習慣がつく。

 ただ、実際は、こうした基本テクニックを知っている家庭でも「片付かない」という声が漏れる。「原因は、片付いた状態を保つのに必要なルールを家族で話し合っていないから」と指摘する。よくあるのは、片付けを担うことが多い母親が「これからこういう決まりにするからね」と一方的に宣言。結局、誰も言うことを聞かないパターンだ。

 そうならないよう、「その家にぴったりの片付けルールを、家族みんなで意見を出し合い、納得しながら決めることが大切」。家の広さや造りはそれぞれ違うのだから、ルールも家庭ごとに違って当たり前。子どもでも覚えられる3~5つ程度に絞り、紙に書いて壁に張るといいという。

写真

カール友波さん

「一点きれい主義」「床にモノを置かない」

 例えば、名付けて「一点きれい主義」。いきなりあらゆる場所を整然と保つのは大変だ。そこで、いつもきれいにしておこうと意識する場所を一つ指定するといい。小学生が勉強机として使うことが多く、散らかりやすいダイニングテーブルのほか、洗面所や玄関など「ここだけは」という場所を家族で決定。1カ所でもきれいな状態が保たれていると、子どもが「片付けって気持ちいい」と気付くきっかけになる。

 「床に直接モノを置かない」というルールもお勧めだ。カールさんの経験上、これが守れない家は何度片付けても元に戻りがちという。床に直接モノを置くと一気に雑然とした感じが増し、それが平気になって他の場所も散らかっていくというのが理由。せめてかごや箱にモノを入れ、箱ごと動かせば掃除機がかけられるようにしておく。箱を置くのは、家族が集まるソファやダイニングテーブルなどモノがたまりがちな場所のそばがいい。ほかにも「夜寝る前の5分は片付けタイム」などの例=上の表=を参考に、取り入れやすいルールを話し合おう。

要不要、使う頻度で処分や「モノの衣替え」

 片付けの基本は、モノを適量に抑えることだ。「いる」「いらない」に分けて「いらない」モノは処分。さらに、「いる」に分類したモノも「よく使う」「あまり使わない」に分けて収納場所を決めるといい。子どもがおもちゃなどを「捨てたくない」と言った時に役立つのが、モノの「衣替え作戦」だ。片付いた状態の快適さを知ってもらうため、頻繁に使わないモノはいったん押し入れなどにしまい、季節の節目にでも取り出して本当に必要かを考えさせる。これなら、子どももストレスが少ない。

 片付けを通して子どもの成長を促す「整理収納教育士」という民間資格の講師でもあるカールさん。片付けが意識できるようになると、忘れ物がなくなったり自分のことは自分でするようになったりするという。「捨てるか」「とっておくか」という選択を繰り返すことで「自分には何が必要かを考え、優先順位を決められるようになる」とも。「片付けは子どもが成長する機会、と考えて親子で取り組んでほしい」

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年5月8日

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