〈えほん〉「せんそうがやってきた日」作・ニコラ・デイビス 絵・レベッカ・コッブ 訳・長友恵子

長壁綾子 (2020年8月14日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

(長壁綾子撮影)

 戦争がやってきた日、窓辺には花が咲き、お父さんは弟に子守歌を歌い、お母さんは学校まで送ってくれた。

 ランチの後、戦争がやってきた。先生を吹き飛ばし、屋根を壊し、町をがれきに変えた。家があった場所には黒い穴。戦争は何もかも奪う。追い払いたいのに追いかけてくる。心まで占領された。

 「座る椅子がない」と、難民の女の子が入学を断られたイギリスの実話を基にした作品。突如、日常のすべてを奪う戦争。押し戻すための「希望」とは何か。「終戦記念日」を前に考えたい。1650円。すずき出版=電話03(6774)8813。

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