〈えほん〉「いぬとふるさと」絵と文・鈴木邦弘

長壁綾子 (2021年3月19日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真 絵本「いぬとふるさと」

(長壁綾子撮影)

 大きく大地が揺れ、埼玉に避難してきた犬のわたしは、おじさんと暮らしている。今日はおじさんと一緒にお出かけ。

 懐かしい潮の香り、潮風。ここは、福島県双葉町。住んでいた家は倒れたまま、人もあいつもどこかへ行ってしまった。広い田んぼだった場所には、太陽光を集めるための板がいっぱい。

 ふるさとを奪われた犬の目を通して描かれる福島の姿。現地取材を重ねてきた作者が描いた。過去も現在も、福島で作られた電気を使う首都圏の暮らし。原発事故から10年、自分のこととして考えたい。1540円。旬報社=電話03(5579)8973。

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