子どものスマホ代の節約術  中古&格安SIMで月1000円以下に 大切なのは「なぜ使うか」の確認

(2021年5月14日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

 小中学生に1人1台のタブレット端末が配られるなど教育がデジタル化する中、子どもがスマートフォンを持つ年齢も早まりつつある。家族でスマホの使用台数が増えると、気になるのは毎月の料金負担だ。通信費見直しアドバイザーとして活動する東京のファイナンシャルプランナー寺沢真奈美さん(45)=写真=に、子どもにスマホを持たせる前に考えておくべき節約のポイントを聞いた。

写真 寺沢真奈美さん

データ量は合ってる? 料金プランこまめにチェック

 まず気をつけたいのは、利用するデータ量と契約するデータ量が合っているかだ。「Wi-Fi環境のある自宅以外で動画などは見ない」といったルールで持たせるなら、使えるデータ量は抑えたプランでいい。「既に契約している人を見ても、プランの選び直しを検討した方がいいケースが大半」と寺沢さん。最近は政府の求めに応じ、携帯大手各社が新料金プランを出すなど値下げ競争も激化している。「こまめにチェックをし、適宜、利用状況に合った料金プランに見直しましょう」と呼び掛ける。

図解 子どもにスマホを持たせるときの注意点

 「必ずしも家族全員が同じ携帯電話会社と契約する必要はない」とも。特に、付き合う相手や用途も限られる子どもは、低価格でインターネットや通話ができる格安SIMの契約がおすすめだ。電話番号が不要なら音声通話を付けず、データ通信だけの契約にすれば安くなる。例えば、平均的な3ギガバイトのデータ通信だけなら、月額1000円以下が相場だ。さまざまある無料通話アプリを入れれば通話も可能。スマホ本体も新品を買う必要はなく、親が使わなくなった端末を使ったり、信頼できる中古ショップで買ったりすれば十分だ。

 内閣府の2019年度の調査では、回答した10~17歳の小中高生約3200人のうち、「ネットを使う」としたのは93.2%に上る。ネット利用に使う機器としては、携帯ゲーム機、タブレット端末を上回ってスマホが最多。自分専用のスマホを持っている割合は小学生で40.1%、中学生では81.8%に達した。

持たせる前に”目的”を明確に 「周りの子が」はダメ

 同年にモバイルマーケティングデータ研究所が1000人の親を対象とした調査で、子どもにスマホを持たせた理由を聞いたところ、小学生は「塾や習い事に通い始めた」が20.6%で1位。「学校の行き帰りが心配」も18.9%で緊急時の連絡用や防犯用が目立つ。一方、中学生になると「周りの子が持ち始めた」が34%と最多で、続く「子どもが持ちたいと言った」も、小学生の親の1.5倍に当たる30.1%に増えた。

 使いすぎや個人情報の流出といったトラブルを防ぐためにも、寺沢さんは「『周りの子が…』といったあいまいな理由は駄目」と断言する。なぜ子どもにスマホを持たせるのか、そもそも本当に必要なのか。「利用目的を明確にし、子どもにスマホを『持たせている』という自覚を持つことが、まずは大事」と指摘。利用状況を把握、管理するのはもちろん、学校などで配られるスマホ利用の注意点といったプリントを読みながら親子で話し合うことも必要という。

 親の不安はアプリで解決できる場合も少なくない。例えば、グーグルの「ファミリーリンク」は、保護者が利用アプリやサイト、時間を制限することに加え、位置情報も確認できる。寺沢さんは「ネット上の有害情報を遮断するフィルタリングや、ウイルス対策などもしっかり講じるようにしてほしい」と助言する。

あなたへのおすすめ

PageTopへ