〈えほん〉「青い花」作・安房直子 絵・南塚直子

(2021年6月11日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

(長壁綾子撮影)

 うら通りにある「かさや」には、町じゅうの壊れた傘が集まる。雨の日、かさやの主人は、小さな女の子が傘もささず、立っているのを見つけた。傘のことになると夢中になる主人は、女の子のために生地を買い、傘を作ってあげることに。

 女の子に手渡したのは、海の色や雨上がりの空の色にも似ている立派な青い雨傘。傘は評判になり、翌日から町は青い傘であふれる。38年前に刊行された作品が復刊。当時はパステルで描かれた絵を、銅版画で全面的に描き直した。忙しい日々の中、忘れてしまいがちな真心に気づかせてくれる。1760円。小峰書店=電話03(3357)3521。

あなたへのおすすめ

PageTopへ