2歳児タワマン転落死か「25階のベランダから…」 事故が起きやすい季節は? 有効な対策は?

鈴木みのり、蓮村瑞希、鈴鹿雄大 (2022年11月3日付 東京新聞朝刊)
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男児が転落したタワーマンション=本社ヘリ「あさづる」から

 2日午後2時15分ごろ、千葉市美浜区若葉の高層マンション(48階建て、約172メートル)で、「人が倒れている」「25階のベランダから落ちた」と複数の119番があった。千葉県警などによると、男児(2つ)が、地上階のエントランスの屋根の上で、倒れているのが見つかった。意識と呼吸がない状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。(鈴木みのり、蓮村瑞希)

両親は不在 半透明の柵を乗り越え?

 男児は両親とマンション25階の一室に住み、誤って転落した可能性がある。転落当時、両親は不在だったという。千葉市消防局によると、父親からも「25階のベランダから子どもが転落した」という趣旨の通報があったという。

 発生直後のマンションには、警察車両が駆けつけ、騒然とした。周辺には規制線が張られ、住民は心配そうに見守った。現場はマンションが立ち並ぶ住宅街。近所の40代女性は「あんなに高いところから落ちてしまってかわいそう。信じられない」と声を落とした。

 このマンションに住む40代女性は「ベランダには半透明の柵があり、幼い子だったら踏み台がなければ届かないのではないか。小さな子どもも多く住んでいて、いつかこういったことが起きるのではと不安に思っていた」と話した。現場はJR京葉線の海浜幕張駅から約800メートル南東で、幕張新都心の住宅開発エリアに位置する。

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転落現場となったマンション周辺を調べる捜査員=いずれも2日、千葉市美浜区で

転落は秋に増える 高い位置に補助錠を

 千葉市の高層マンションで発生した転落とみられる事故の詳細はまだ不明だが、エアコンを使わずに窓を開ける機会が増える秋は、子どもがベランダから転落する事故が増える傾向にある。消費者庁の担当者は「子どもが1人でベランダに出てしまわないよう、窓の高い位置に補助錠を付けるなどすることが大切だ」と注意を呼び掛けている。(鈴鹿雄大)

イラスト 子どものベランダ転落事故防止のためのポイント

窓を開ける時期 5月、9月、10月

 東京消防庁のまとめでは、5歳以下の子どもが2階以上のベランダや窓から転落した事故は、2015~2019年に70件発生。5月が最多の16件だったが、次いで多かったのが11件の9月で、10件だった10月が続いた。

グラフ 東京都内の窓・ベランダ転落事故の月間件数

 東京都内では5月、江東区のマンション四階の自宅ベランダから10歳未満の小学生女児が誤って転落し、足や腕の骨を折る事故が起きた。

 10月22日には、江戸川区の都営住宅12階から転落した男児(4つ)が死亡。警視庁によると、外廊下の手すりを乗り越えて誤って転落したとみられる。

予想外の行動 二重三重の対策を

 消費者庁の担当者は「子どもだけでベランダで遊ばせないことが、転落事故を防ぐために最も重要だ」と指摘する。

 転落防止策としては、1人でベランダに出られないよう窓に補助錠を付けることのほか、ベランダに踏み台になるようなものを置かないことも有効だという。

 消費者庁が今夏、全国の5000人を対象にした調査では、乳幼児の事故対策として窓に補助錠を取り付けた人は12.4%にとどまった。消費者庁の担当者は「子どもは予想外の行動をとることも多い。二重三重の対策をしてほしい」と求めた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年11月2日

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