多摩川から見えたのは、未来の東京湾の姿〈PR〉

子育て世代がつながる
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少年少女海洋調査団に任命された子どもたち

 豊かな海を未来に引き継ぐことを目的に推進する日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、昨年、東京湾において「子どもたちの海の体験機会を守るプロジェクト」が実施されました。同プロジェクトでは、東京新聞「海の子ども報道局―少年少女海洋調査団―」に任命された8名の子どもたちが、東京湾の今に迫りました。

「子どもたちの海の体験機会を守るプロジェクト」DAY2

 昨年8月20日、東京新聞「海の子ども報道局―少年少女海洋調査団―」が訪れたのは東京湾…ではなく、多摩川。同行したのは、多摩川をこよなく愛する俳優の中本賢さんと、気象予報士の井出迫義和さんです。なぜ、多摩川なのか?その疑問に賢さんは「海の環境を考えるとき、多くの人は“海”だけを見てしまう。でも、環境はつながっている。手や足、頭だけを見ても、その人のことは分からないだろう。それと同じだ。山から流れ、街を通り抜け、海につながる川を見ることが重要なんだ。東京湾につながる多摩川に入るぞ!」

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手を取り合って、多摩川を全身で体験

 勢いよく川に飛び込み、賢さんと子どもたちは「ガサガサ」を行いました。「ガサガサ」とは、川岸の草むらを足や網をつかってガサガサ揺らし、そこに隠れている川の生き物を捕まえる方法です。

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足や網で草むらを“ガサガサ”して川の生物を採取

 賢さんをマネて、子どもたちも草むらをガサガサすると網のなかにはスミオキゴリやオイカワ、シマドジョウなどが飛び跳ねます。絶滅危惧種のメダカも網に入ると、「すごいぞ!君たちはガサガサの天才だ!」(賢さん)

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採取したスミウキゴリをじっくり観察

 その言葉を受け、子どもたちはさらに競うようにガサガサに熱中しました。最終的には、スミウキゴリ9匹、ウキゴリ1匹、オイカワ3匹、メダカ1匹、シマドジョウ3匹、ヌカエビ4匹、モズクガニ1匹、合計7種22匹を採取。スミウキゴリの稚魚は春に東京湾から遡上してくるなど、子どもたちは川の生き物の生態を通じて、川と海のつながりを学びました。

※川がにごっている場合は、絶対に入らないでください。水量が増しているため危険です。(取材当日はライフジャケットを着用し、周囲を見守るなど万全の態勢で行いました) 

これまでの50年。これからの50年

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多摩川の歴史と未来を伝える中本賢さん

 現在は多くの生き物が生息する多摩川ですが、賢さんは子どもたちに約50年前の多摩川の姿を見せました。資料映像に映し出されたのは、泡だらけの川。子どもの一人が「これ、どこの川ですか?」。「さっき遊んだ、多摩川だよ」と話す賢さんの言葉に、「えっ!? 多摩川!」と衝撃を受けます。1960年代の多摩川は、工場排水や生活排水によって水質汚染が進み、生き物の姿はありませんでした。賢さんは「今のきれいな多摩川を当たり前だと思ってはいけない。大人たちが反省して、50年かけて、ようやく今の状態まで復活したんだ」。1970年代以降、公共下水道の整備や下水処理施設の設置、下水の高度処理化によって、今の多摩川があることを伝えました。さらに「今、多くの発展途上国の河川は50年前の多摩川のように汚れ、ごみがあふれている。でも多摩川は回復した。これは世界でも例のない、奇跡的なことなんだ。これまでの50年は、多摩川をきれいにするための時間だったが、これからの50年はこの多摩川の奇跡を君たちが世界に伝えなければいけない」とメッセージを伝えました。

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海洋汚染の問題をメモする参加者

 井出迫さんからは、海洋ごみの問題についての解説がありました。海洋ごみは海に捨てられたペットボトルやレジ袋をイメージしますが、「実は街中にポイ捨てされたごみが風に飛ばされて、雨とともに排水溝へと流れ、川から海へと流れ出ることが多い。このままの状態が続くと、2050年には魚の量よりも海洋ごみの方が多くなるかもしれない」

 子どもたちは多摩川での体験取材を通じて、東京湾のこと、世界の海のこと、そして未来の海について考える機会を得ました。


〈「子どもたちの海の体験機会を守るプロジェクト」DAY1の模様はこちら〉

子どもたちの目に映った「東京湾の過去と今と未来」


提供:日本財団「海と日本PROJECT」

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