子どもたちの目に映った「東京湾の過去と今と未来」〈PR〉

子育て世代がつながる
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少年少女海洋調査団に任命された子どもたち

 東京の生活や経済を支える、“東京湾”――。そこでとれる海産物は、“江戸前”として人気を誇りますが、近年では子どもたちの“魚離れ”や“海離れ”が進んでいるといわれています。また、海洋汚染や水産資源の枯渇など海の問題も深刻化しています。日本財団では豊かな海を未来に引き継ぐことを目的に、全国各地で「海と日本プロジェクト」を推進。その一環として昨年、東京湾において「子どもたちの海の体験機会を守るプロジェクト」が実施されました。同プロジェクトでは、東京新聞「海の子ども報道局―少年少女海洋調査団―」に任命された小中学生が、夏の東京湾を体験取材。また冬には子どもたちが“江戸前”を全身で体感し、合計31名の子どもたちが東京湾の今に迫りました。全5回にわたり、子どもたちの様子をお伝えします。

「子どもたちの海の体験機会を守るプロジェクト」DAY1

 昨年8月19日、東京新聞「海の子ども報道局―少年少女海洋調査団―」に任命された7名の子どもたちは、千葉県木更津市の漁港へ。取材のレクチャーを受け、東京湾に残る唯一の自然干潟で行われる伝統漁法「すだて」を体験取材しました。「すだて」とは、干潟に網を仕掛けて、引き潮時に逃げ遅れた魚を捕まえる漁法の一つです。

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伝統漁法「すだて」を体験

 同行した東京湾や干潟の生態系に詳しい海洋生物生態研究家の風呂田利夫さんは「東京湾には今、どんな魚がいるのかを自分の手でつかまえてみてください」と声をかけると、子どもたちは船から勢いよく海へ飛び込みます。引き潮のため、水深は子どもの腰当たりですが、この日初めて海に入る子もいて、「冷たーーい!」と大きな歓声が上がります。

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子どもたちはライフジャケットを着用し海の中へ

 すだての中には、黒く大きな影が泳ぎ回るため、「なんか、いた!」「でかい!」と驚き声が響き渡ります。魚影を追いかけることに夢中になりながら、時には子ども同士で協力して、手にした網で大小さまざまな魚を捕まえました。

東京湾の再生に必要な干潟

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シュノーケリングで、東京湾の生き物を採取

 最初は恐る恐る魚を追っていた子どもたちも、時間が経つうちに飛び跳ねる魚を手で捕まえられるようにもなり、大きな笑顔を輝かせます。子どもたちは、キスやスズキ、ヒイラギ、メバル、コショウダイ、マアジそして大物のクロダイなどを捕まえ、大漁となりました。船上では江戸前の刺身や天ぷらも堪能し、おいしい東京湾の恵みも体感しました。

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すだて漁で捕れた東京湾のマアジ

 また、子どもたちはシュノーケリングを用いて、コブヨコバサミ(ヤドカリ)、イシガニ、そして大量のイボキサゴを採取。一見、東京湾には多くの生物がいるように見えます。

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風呂田さんと一緒に採取した生き物を観察する子どもたち

 風呂田さんは「東京湾の生き物は確実に減っています。東京湾では埋め立てが進み、1970年代にはほとんどの干潟がなくなってしまいました。干潟は生き物のすみか、それがなくなってしまったんです。かろうじて生き残っていた生き物も、姿を消しつつあります。残念ながら、それはまだ進行中です」。風呂田さんの話に、「やだ」と大きな声を上げる子も。「だからこそ、干潟を増やす取り組みが必要です。干潟が増えれば、生き物も増えていきます。みんなで遊べる場になるんです。東京湾の再生は、これからです」(風呂田さん)。その言葉を子どもたちはしっかり取材メモに書き留めました。

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東京湾について、風呂田さんに取材する様子


〈「子どもたちの海の体験機会を守るプロジェクト」DAY2の模様はこちら〉

多摩川から見えたのは、未来の東京湾の姿 <DAY2>


提供:日本財団「海と日本PROJECT」

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