3歳の娘がつくった砂の山を壊す男の子がいます。どう注意すればいい?〈宮里暁美の子育て相談〉

(2023年8月15日付 東京新聞朝刊)

宮里暁美の子育て相談

男の子の母親は気づいておらず…

 泥んこ遊びもできる近所の公園で、3歳の娘が砂でつくった団子や山を壊して、いじわるする男の子がいます。子ども同士のやりとりに、どう注意すればよいのでしょう。男の子のお母さんは気がついていないようで、話を切り出しにくい状況です。(30代母親)

イラスト 泥んこ遊びする女の子

イラスト・永須華枝

「一緒に遊ぶ大人」の出番です

 近所に泥んこ遊びができる公園があるってすてきなことですね。子どもたちの成長に土や水は欠かせません。土や水に触れることは命の根っこに関わる原体験になります。どうぞ大事にしてください。

 同時に子どもたちの成長に欠かせないものが友達です。泥んこ遊びも、そこに一緒に楽しむ友達が加われば楽しさがふくらみます。

 相談に登場する男の子は何歳くらいだったのでしょうか。どのような状況で団子や山を壊したのか。急に近づいてきて? はじめは楽しく遊び、途中でそうなったの? 壊した時の表情は? その後も遊び続けていた? いろいろ知りたいことが出てきます。

 お嬢さんについても知りたいことが出てきます。驚いていた? 戸惑っていた? 怒っていた? お母さんに言いにきた? こんなふうに状況をもう少し詳しく知りたくなるのは、私が保育の場に長くいるからかもしれません。

 子どものいる場所にはいろいろなことが起こります。誰かが作った物や場を違う誰かが壊してしまうということもよく起こります。「壊す」ということはいいことではないのですが、子どもの場合、根っこにある「思い」は「かかわりたい気持ち」といういとおしいものであることが多いのです。

 ここは大人の出番です。「もう一回作っちゃおう!」と腕まくりして大人も一緒に山を作り始めることをお勧めします。もしもその子が近づいてきたら「一緒に作る?」と呼びかけてみてください。作ったり、壊したり、また作ったり。それができるのが泥んこ遊びの良さです。

 土・水・友達の中に「一緒に遊ぶ大人」が加わることで、楽しさを味わいながら問題も解決する可能性があるような気がします。その際大人も、汚れてもいい服装を心がけてね!

 (文京区立お茶の水女子大学こども園・前園長、お茶の水女子大学特任教授)

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