3歳の娘を放置して死亡させた母親 通報前にSNS履歴消去 ネグレクト発覚を恐れて偽装工作か

奥村圭吾 (2020年7月9日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 東京都大田区蒲田の自宅に3歳の長女を置き去りにして死亡させたとして、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の梯沙希(かけはしさき)容疑者(24)が、室内でぐったりしている長女を発見してから通報までの間に、携帯電話の会員制交流サイト(SNS)の履歴を削除するなどしていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は、育児放棄の発覚を免れるための偽装工作とみている。
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死亡した女児が母親の梯沙希容疑者と暮らしていたアパート=東京都大田区で

交際相手のいる鹿児島に8日間 帰宅から通報までに1時間

 捜査関係者によると、梯容疑者は長女の稀華(のあ)ちゃん(3つ)を自宅に残し、6月上旬から8日間、鹿児島県内の交際男性の元へ出掛けていた。防犯カメラの映像から、帰宅は6月13日午後3時ごろとみられるが、119番したのは約1時間後だった。梯容疑者はこの間に、男性と交わしたSNSの履歴を削除したとみられる。また、稀華ちゃんは発見時、新品のおむつを着けていたが、お尻に長時間おむつを替えていないことによる皮膚のかぶれがあった。梯容疑者が長期間の放置を隠すため、通報前に交換したとみている。

 逮捕前の任意の事情聴取に梯容疑者は「(稀華ちゃんが)一緒にいた数日前から体調が悪く、ご飯を食べなくなった」と説明をしていた。しかし逮捕後は一転して「自宅に放置しても死なないと思った」と供述し、容疑を認めている。

 事件前の5月8~11日にも長女を自宅に残したまま鹿児島県に出掛けていたことが分かっている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年7月9日

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