スザンヌさん 35歳で高校卒業、大学へ。息子がいるから頑張れる

長田真由美 (2022年5月16日付 東京新聞朝刊)
写真

スザンヌさん(ケイダッシュステージ提供)

家族のこと話そう

離婚後に東京を離れ、熊本に帰って7年

 熊本に帰ってきて、7年になります。離婚してから、子どもと2人で東京で暮らすことがイメージできませんでした。仕事はどうにかなる。自分が育ったのと同じように、田舎でのびのび育てたくて移住を決めました。

 息子は今、小学3年生。1人の人間として本人の意思を尊重しています。2人で暮らしているからこそ、何でも話し合って決めます。例えば、息子が習い事のテコンドーをやめたいと言った時は、「どうしてやめたいのか、言葉で説明してママを納得させてほしい」と伝えました。親子だから言わなくても分かります。でも、それでは他の人には伝わりませんよね。

 妹が同じマンションに住んでいて支えてくれるのですが、仕事に行く時はいつも、後ろ髪を引かれる思いです。月に2、3回は東京で、泊まりになることも。バイバイするとき、息子は大泣きします。「ママが働かないとこの家で暮らしていけないよ」と働く意味を教えて、「ママもさみしい。でも心はいつも一緒だよ」とも伝えています。

芸能活動のため中退した母校に再入学

 昨年、芸能活動のため中退した母校の高校に再入学し、通信制で学び直して今春、35歳で卒業しました。こんなに周りから「おめでとう」と言われたのは結婚、出産の時以来。75歳のマダムから「あなたの記事を見て私も学ぼうと思った」と声も掛けられました。皆さんの励ましの言葉が私の励みになりました。自分の行動が誰かの背中を押すことがある。本当にやってよかったと思いました。

 ただ、時間の捻出は大変でした。朝4時半に起きてリポートを書いたことも。片付けなど後回しにできることは翌日に回すようにしました。子どもとの生活と勉強を優先すると順位を決めたら、気持ちもすっきり。息子と、どっちが早く宿題が終わるか競争したのも楽しかったです。

何歳からでも、遅いことはありません

 高校の卒業は母が一番喜んでくれました。私が卒業証書を受け取る姿を見て小さく拍手して、「やっとだね」と、ぽろっと涙をこぼしたそうです。せっかく学ぶルーティンができたので、これからも学び続けたいと思い、今春から大学に進学しました。体力は年々落ちていくけど、精神力はたくましくなっています。何歳からでも遅いことはありません。

 私にとって息子は自分以上に大事な存在。子どもがいたから頑張ってこられました。息子には自分で自分の道を切り開いてほしい。あと2、3年もすれば友達と遊ぶのを優先するんだろうと思います。私も子離れしなくては。これからは手を掛けるのではなく、目を掛けて精神面をサポートしたい。背中を優しく押してあげたいと思っています。

スザンヌ

 1986年、熊本県生まれ。中学生の頃からタレント、モデルとしてバラエティー番組やCM、雑誌などで活躍。2008年には熊本県宣伝部長に就任。2015年、熊本に移住した。2020年にシューズブランドを立ち上げ。現在はYouTubeチャンネルで日々の生活や熊本の魅力なども発信。

0

なるほど!

9

グッときた

0

もやもや...

1

もっと
知りたい

すくすくボイス

この記事の感想をお聞かせください

/1000文字まで

編集チームがチェックの上で公開します。内容によっては非公開としたり、一部を削除したり、明らかな誤字等を修正させていただくことがあります。
投稿内容は、東京すくすくや東京新聞など、中日新聞社の運営・発行する媒体で掲載させていただく場合があります。

あなたへのおすすめ

PageTopへ