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「愛情を込めてたたく」と「殴る」は違う? 虐待予防の団体が「よくある質問」に答えました

 児童虐待対策を強化するため、政府は保護者らによる体罰禁止を盛り込んだ児童虐待防止法などの改正案をまとめ、国会に提出する予定です。体罰禁止に注目が集まる中、公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京)は15日、体罰が子どもにどんな影響を及ぼすのかや、法律で禁じる意義などをまとめた質問集を発表しました。 
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが公開した質問集

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが公開した質問集

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が発表

 日本も批准する「子どもの権利条約」の内容や、体罰による子どもの心身の不調、学業成績の低下など、近年明らかになってきた体罰の影響についての調査結果も紹介しています。

 質問集は2017年に「セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデン」と、国際組織「子どもに対するあらゆる体罰を終わらせるグローバル・イニシアチブ」が作成。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが日本語に翻訳し、誰でも読めるようホームページで公開しています。

 掲載されているのは、国や文化の違いにかかわらず、よく疑問が出される19の質問とそれへの回答です。

「たたく」行為自体が子どもの尊厳を傷つける  

 例えば「子どもを殴ることと愛情を込めてたたくことには大きな違いがある。体罰の禁止はやりすぎでは?」との質問に対しては、「多くの虐待の実態は体罰です」と断言。「たたく行為自体が子どもの尊厳を傷つけ、暴力から守られる権利を侵害する」と指摘しています。

 また、体罰を禁じると「わがままで自制心が欠如した子どもになってしまうのでは」との懸念にも、「しつけは力に頼るものではない」として、子どもに他者への配慮や自らの行動の結果をよく考えるよう教えることの大切さを説いています。

 体罰禁止を巡っては、千葉県野田市で小学4年の女児が亡くなった事件など、「しつけ」と称して親が子どもに暴力をふるう事件が後を絶たないことを受け、法改正の議論が進んでいます。国際的には、現在54カ国が体罰を法律で禁止しています。

◇質問集は全46ページ。こちらでPDFファイルを閲覧できます。