心愛さん虐待死の教訓 「威圧的な保護者」への対応は? 千葉で自治体職員が研修

太田理英子 (2020年1月28日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 市町村の職員らが児童虐待が疑われる家庭の対応方法を学ぶ研修会が27日、千葉市内であった。母子保健の担当者約70人が参加し、介入を拒む親とのやりとりを実践した。
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家庭訪問時の声のかけ方について意見を交わす参加者=千葉市内で

虐待否定する親には「責めずに協力をお願い」

 講師役のカウンセリングルーム「ちば心理教育研究所」所長の光元和憲さんは、虐待を否定する親に事実確認をする際、相手を責めずに「説得するための根拠を示し、協力をお願いする姿勢を見せることが大事」と強調した。

 参加者は、虐待通報を受けて家庭訪問をするとの想定で、実際に親とのやりとりをロールプレーイング形式で練習。声を荒らげて訪問を拒む親役に対し、虐待がない客観的証拠を丁寧に求めつつ、「家庭訪問ができないなら、学校でお子さんの体や心の状態を見せてほしい」と言葉を重ねた。

親役で実感「職員に質問される方も緊張する」

 参加した千葉市の女性保健師(33)は「親役をやり、職員に質問される方も緊張すると感じた。一緒に考えようという思いを伝えつつ、丁寧に提案できる話し方を身に付けたい」と話した。

 千葉県は母子保健担当者向けの同様の研修会を毎年実施。昨年1月、野田市の小学4年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が虐待死し、父親に萎縮した行政側の対応が問題視されたことを受け、初めて威圧的な保護者対応の練習が盛り込まれた。

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