虐待疑いの児相通告が増えた埼玉県で合同訓練 「親がコロナ感染」想定で防護服に

杉原雄介 (2021年11月10日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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子どもを一時保護するため防護服姿で母親役(左)を説得する県警や児相の職員ら=さいたま市北区の県警察学校で

 児童虐待を想定した埼玉県警と児童相談所の合同訓練が5日、さいたま市北区の県警察学校であった。模擬家屋を使い、虐待の疑いがある家庭に強制的に立ち入る「臨検」と児童の捜索を実践した。

埼玉県警と児相 「調査を拒む親」を説得

 訓練には埼玉県警とさいたま市北部児相、南部児相の職員計25人が参加した。保護者が児相の調査などに応じないという想定で、職員らは玄関ドアのチェーンを大型カッターで切断して室内に入った。怒鳴る父親と母子を引き離した上で、「夫に殴られる」などと協力を拒む母親を説得し、子どもを一時保護した。

 父親が新型コロナウイルスに感染していると想定したケースでは、防護服を着て捜索に臨んだ。

 埼玉県警によると昨年、虐待を受けている可能性があるとして児相に通告した18歳未満の子どもは1万177人で、統計がある2004年以降で最多だった。

 コロナ禍で在宅時間が長くなったことが影響しているとみられ、県警の村越俊文少年課長は「子どもの泣き声や親の怒鳴り声を聞いたら、警察や児相の虐待対応ダイヤル『189』などに情報提供してほしい」と呼び掛けた。

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