自覚のない子が多い「ヤングケアラー」あなたも実は…? 中高生向けハンドブックができました
近藤統義 (2021年12月15日付 東京新聞朝刊)
大人の代わりに家族の介護や世話を担う18歳未満の「ヤングケアラー」について理解を促そうと、埼玉県は中高生向けのハンドブック「ヤングケアラーってなに?」を作った。当事者である子どもにケアラーの自覚がなく、周囲の把握も難しい傾向があるため、相談しやすい環境づくりを目指す。
埼玉県が制作 相談窓口も紹介
中学生編、高校生編ともA5判。高校2年生の約25人に1人がヤングケアラーであるとの県の調査結果を示し、何がケアに当たるかを解説した。「家事の6〜7割を担い、勉強への負担が大きい」「自分の将来が心配」など当事者の声も載せた。
相談先としてスクールカウンセラー、電話やLINEの相談窓口も紹介。一方、ケア自体は尊い行動だとして「家族も周りの大人もきっと感謝している。あなたの悩みを聴き、共感してくれる大人は必ずいる」と当事者へのメッセージも加えた。
ハンドブックは学校を通して生徒や教職員に配り、授業や校内研修で活用する。埼玉県のホームページからダウンロードもできる。来年1月には小学生編も発行する。
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