〈えほん〉「失われたバラ園」文・はかたたん 絵・さわだまり

(2018年6月1日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

長壁綾子撮影

 700種、7500株のバラが咲き誇る美しい園がそこにはあった。そう、2011年3月11日までは-。

 福島県双葉町の「双葉ばら園」。岡田勝秀園長が長い年月をかけ、丹精を込めて作り上げた。この季節、人々は香りのシャワーを浴び、花びらを拾った。原発事故後、町は立ち入り禁止区域に。園は荒れ果て、もう訪れることはできない。

 最後まで残った1本のバラの視点で園の歴史を振り返る。バラの気持ちが分かったという岡田さん。描かれた彼の背中が、優しい色彩に抱かれている。

 1512円。(問)日本地域社会研究所=電03(5397)1231。

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