今度はちゃんと…行き当たりばったり家族旅行〈古泉智浩さんの子育て日記〉51

(2024年3月20日付 東京新聞朝刊)
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山小屋に喜ぶうーちゃんとぽんこちゃん

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なんとか全員で出発!

 僕はマラソンが趣味で、遠くの大会に出る時は家族で出かけます。僕は非常に出無精で、何か用事がない限りどこにも行きません。僕の用事であれば僕が嫌がらないのでついでに家族旅行となります。これまで山形、ひたちなか、館山、富山などに車で行きました。

 先日は、東京・板橋のマラソンへ。昨今のホテル代の高騰で、僕、おばあちゃん、ママ、うーちゃん、ぽんこちゃんの5人で東京に宿泊しようとするとかなりの出費です。諦めて、埼玉の越生町にしました。僕以外の家族はみな温泉が大好きなので、割安で温泉の充実している宿にしました。そこから早朝に1人で電車で1時間半かけて板橋に向かう計画です。

 ところが、マラソンを控えた月曜日にうーちゃんがインフルエンザになりました。週末の旅行はキャンセルかなと思いましたが、ぽんこちゃんはすでに保育園で「埼玉に旅行に行くんだ」と言い触らしています。自分で旅行バッグに洋服を詰め込み、毎日着る服がなくて困りました。バッグから洋服を取り出そうとすると怒るのです。

 最悪、僕とぽんこちゃんだけで行くか。でももう6歳なので男風呂に一緒に入るわけにもいかない。そんなことを考えましたが、木曜には熱が下がったので計画通りみんなで行くことにしました。

旅行で楽しかったのは…

 到着してみると、宿は想定外のグランピングで山小屋でした。周りの小屋ではバーベキューやたき火をしています。小屋の中はロフトとエアコンだけの板張りの部屋です。子どもたちは大喜びで、うーちゃんはすぐにロフトのスペースを自分の寝床に確保しました。

 コンビニで買った食事をさっと済ませてうーちゃんと温泉に入りました。他にお客さんがいなかったので、水に顔をつけられないうーちゃんに浮力で移動する面白さを伝えようと、「顔を上げたままでいいから、壁を蹴ってごらん」と誘うと、鼻に水が入ってつらそうでした。かわいそうなことをしてしまいました。

 宿はチェックアウトをした後も温泉施設や休憩場所でくつろぐことができます。漫画が充実していてゲームもできて、レストランもとてもおいしかったそうです。

 ぽんこちゃんに「旅行は何が楽しかった?」と聞くと「うんとね、マシュマロ焼いているのを見たのが楽しかった」とうれしそうに言いました。よそさまがバーベキューのおやつでマシュマロを焼いている様子を見たことが楽しかったと言うので、今度はちゃんとアウトドアが楽しめるように準備して行きたいと強く思いました。

古泉智浩(こいずみ・ともひろ)

 漫画家。養子の9歳男児うーちゃんと、6歳女児ぽんこちゃんを育てる。

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