産後クライシスの妻の本音をAI分析 頻出ワードから見えた「夫の許せない行動」は? 出産前に知っておこう

 出産後に夫婦仲が冷え込み、離婚や以降の出産をためらう原因にもなる「産後クライシス」。実態を伝える記事を本サイト「東京すくすく」に公開すると、妻から体験に基づく多くのコメントが寄せられました。普段は表に出ない本音の数々を、産後の夫婦関係の悪化防止に役立てようと、人工知能(AI)の力を借りてみました。300件を超えるコメントの解析から導き出された、パートナーへの代表的な不満とは―。

産後クライシスのイラスト。泣いている赤ちゃんを抱っこしてミルクをあげる妻と、それに背を向けてソファでテレビを見る夫。負担が偏ってしまう

慶応大SFC研究所が協力 すくすくへのコメント300件超を分析

 「夫が育児をする時はいつも私がいて何かしらのサポートがある環境だけれど、私は夫がいない時に1人で誰のサポートもなく全ての育児をしている」

 「息子を夫に頼んでお風呂に入ったらすぐに泣きだしてしまい、ゲームをしていた夫はろくにあやしもせずに『泣きやまないから早く出てきて』とお風呂の前まで連れてきた。体もほとんど洗えずに急いで上がり、髪もびちょびちょのまま抱っこを代わった」

 東京すくすくで2019年11月に公開した記事「『産後クライシス』調査でわかった妻の本音 夫婦仲が悪化する原因は?」。現在も読者から匿名コメントが寄せられ、その数は350件を超えました。

 東京すくすくは、2020年9月までの321件の分析を、慶応大SFC研究所の上席所員で健康科学が専門の本田由佳さん(46)に依頼しました。解析には、文書データから主題を読み取る手法の一つ「トピックモデル」を用いています。文中に出てくる特徴的な単語を含む、代表的なコメントを選ぶ手法です。

 今回、AIは、コメントによく出てくる単語の組み合わせ上位15と、代表的なコメントを選出。本田さんの研究チームが一般的な状況を示す文章にしました。下の表の通りです(文章は本田さん監修のもと、東京すくすく編集チームが要約しています)。

図解 AI分析した産後ママの声 出現頻度の高い5つの単語の組み合わせ(1~15位)と、代表的な声の要約。1位は「育児 家事 夫 協力 仕事」 2位は「子ども 自分 体調 優先 パパ」 3位は「子ども 自分 母親 親 世話」 4位は「子ども ゲーム 夫 携帯 テレビ」 5位は「仕事 夫 家 休み 復帰」

1位「育児 家事 夫 協力 仕事」

初めての育児で精いっぱいなのに家事への協力はなく、「俺だって朝早く起きて夜遅くまで仕事してる!」と、24時間気が休まることのない育児を理解していない発言をされたことや、子どもが生まれても、ゆっくりお風呂に入ってご飯を食べ、だらだらお酒を飲んでくつろいで、今までと変わらずに生活している姿に愛情はなくなった。

2位「子ども 自分 体調 優先 パパ」

子育てを優先してほしいのに、「子ども発熱した」と保育園から連絡が来ても、仕事を早退するのはいつも私で、自分の都合ばかりを押しつけてくる。

4位「子ども ゲーム 夫 携帯 テレビ」

が毎晩夜中までオンラインゲームをする音が寝室にまで聞こえてくるし、勝手なタイミングで寝室に入ってくるし、のいびきがうるさくて子どもが泣いてもなかなか寝付かないし、を繰り返しているうちに朝になり、寝不足のまま子どものお世話開始になる。

図解 AI分析した産後ママの声 出現頻度の高い5つの単語の組み合わせ。6位は「妊娠 出産 精神 育児 流産」 7位は「子 赤ちゃん 上 抱っこ 気」 8位は「娘 言葉 離婚 夫 病院」 9位は「夫 生活 育休 一緒 退院」 10位は「気持ち 人 旦那 結婚 男」

6位「妊娠 出産 精神 育児 流産」

妊娠出産・産後の状態を分かってほしいと、「産後はホルモンのバランスが崩れて、こうなりますよ」と書いてある本や、産院や母親学級でもらったパンフレットなどを「読んでおいて」と夫に渡したら、「こういうこと、やめた方がいいよ」と言われた。

10位「気持ち 人 旦那 結婚 男」

気持ちの寄り添いはおろか、まるでごとのように無関心な旦那の態度に、一気に旦那への気持ちが冷え込んだ。

図解 AI分析した産後ママの声 出現頻度の高い5つの単語の組み合わせ。11位は「旦那 ご飯 風呂 夫 自分」 12位は「実家 旦那 義母 出産 夫」 13位は「子育て 理解 旦那 ストレス 心」 14位は「夫 子ども 家 キレ 主人」 15位は「授乳 ミルク おむつ 夜泣き 夜中」

11位「旦那 ご飯 風呂 夫 自分」

外食時、私はご飯が来るまで子どもの相手をして、ご飯が来たら先に子どもに食べさせて、終わったら冷えたご飯をかき込んで…ってやっているのに、自分のご飯を一人おいしく食べて何もしてくれないのが毎回腹立つ。

13位「子育て 理解 旦那 ストレス 心」

子育てストレスがたまるから、なるべく早く帰ってきてほしい」と旦那に言っても、「俺は子どもと遊んでる時、全くストレス感じないよ。おまえがおかしい」と子育ての大変さを理解してもらえない。

15位「授乳 ミルク オムツ 夜泣き 夜中」

夜中、何度も起きては授乳し、時には授乳してもオムツを替えても、縦抱きにしても横抱きにしても泣き止まない生活が何週間も続き、朝方になると赤ちゃんがぐっすり眠るので私も寝かせてもらって、夫が長女に朝ごはんを食べさせてくれるのをうれしく思っていたら、ある日「いつ長女のお母さんに戻るの?」とキレられた。

産後の妻のリアルな声=ビッグデータを両親学級で活用したい 夫と共有すれば不和の防止につながる

 妻が出産後に抱く戸惑い、悲しみ、怒り…。パートナーのどんな言動や態度がその「トリガー(引き金)」となるのでしょうか。AIが導いたコメントは、出産後の女性の不満やSOSをリアルに映し出しています。

ショック…20年前と変わってない

 本田さんは「私が子育てをしていた20年前と比べ、男性の育休が取りやすくなり、子連れで出掛けられる場所が増えるなど、社会の制度や環境は整ってきている。なのに、当時と同じようなママの声があふれていることにショックを受けた」と話します。「このままだと10年後、20年後も変わらないと危機感を抱いている」

 なぜ、この20年間、出産後の女性がパートナーに抱く不満や、「1人で子育てしている感」は変わらずあるのでしょうか。

 本田さんは「行政は、地域の児童館や産後うつを防ぐための問診など、支援を拡充してきた。ただ、『よく見せたい』という心理が働き、本音を出せないこともある」と分析します。匿名のコメント欄や、ツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)に現れる声にこそ、リアルな不安やSOSがのぞきます。「弱い部分を見せたくないと頑張ってしまう女性が多いと感じる。本音を分析し、支援や教育につなげたい」と言います。

写真

慶応大SFC研究所の上席所員・本田由佳さん

中高生の教育にも生かしてほしい

 助産師で防衛医科大教授(母性看護学)の西岡笑子(えみこ)さん(44)は「出産前の両親学級では、沐浴(もくよく)やミルクの飲ませ方などの育児技術を教えるのが一般的で、産後クライシスに踏み込む産院は一部」と指摘します。母子・父子家庭になる割合は、一番下の子どもが2歳未満までが一番高いことが分かっています。今回の分析結果を受け、「ビッグデータとして妻の本音を示し、それを夫に伝えることができれば、その時期までの夫婦の不和を防ぎ、離婚やその後の経済的な困窮を未然に防ぐことにもつながる」と評価します。

 指導する看護学生からは、「出産後の女性の心と体について学べたことは、今後の自分の人生にとっても大きい。男女問わず誰もが知っていた方がいい内容だと思う」という意見も出ているそうです。「今後、AIによる解析の精度の向上が期待されるが、これらの結果を、産院でのプログラムや、中高生・大学生への教育にも取り入れていけるとよい」と話しています。

産後ママSOSプロジェクト、始まります!

 今回の解析の取り組みは、3月にスタートする「産後ママSOSプロジェクト」に向けた準備の一環です。出産後のママが笑顔になれる社会の実現を目指し、大学・病院・企業・新聞社が協働で、産後女性の課題解決に取り組みます。慶応大SFC研究所の健康情報コンソーシアムが中核となり、医療・保育の従事者、行政、企業が連携し、本紙も特例会員として参画します。1月29日には、プロジェクトのキックオフプレイベントとして、「産後クライシスなう」と題し、オンラインによる講演と座談会が行われました。

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  • 彩子 says:

    仕事を理由に毎日午前様でも休日でも全ての家事育児を1人でしてきました。夜中が酷い子で4歳近くまで夜中対応で万年寝不足。身も心もボロボロでした。

    何度も何度も夫に伝えました。でも夫の仕事の大変さを理解できない私を酷いやつだねと。こんなんだから家に帰ってくるのが嫌なんだよと暴言を吐いて家出と音信不通を繰り返されました。

    あれから8年、私は夫をパートナーとして見れなくなりました。それを伝えると突然改心したかのように振る舞い、子供や私に関わりを持とうと必死です。

    もう遅いです。何年経ったと思ってるんですか。何度伝えてきたと思ってるんですか。どんなに機嫌を取られても、もう私の気持ちは戻りません。

    彩子 女性 40代
  • ゆたぽん says:


    ・中学生で、腹に10キロの錘をつけながら、数時間おきに起きて赤ちゃんロボをお世話し、ご飯支度や掃除洗濯も行う宿泊実習。(長距離遠足などより重要と思う)
    ・子供ができた場合の収入と支出のシミュレーション実習。
    (望まない妊娠の抑止力)
    ・妊娠時点での父親登録。父子手帳配布。
    (産んでから父親かどうか決める、父親だけ逃げられるのはおかしい。父親も妊娠週数に合わせて準備や母体のサポートを)
    ・助産師や医師と父親の面談。
    (父子手帳だけ配っても読まない)
    ・各地コミュニティーセンターに母子の逃げ込み避難部屋の設置(夜間も含む。適温のお湯とミルク、スープと寝ている夫の存在が目に入らない環境)

    ②自分が夫に思いを伝えたことで、気分を害されたとしたら、それ以上精神力や体力を使ったり、”この人は助けてくれないんだ ”というのを実感してしまっては絶望すると思い、怖くて言えませんでした。

    産後家で1人でいていつも頭に思い浮かんだのは、戦火の中一人で乳飲み子を抱えて逃げ、力尽きて動けなくなってうずくまっているイメージでした。その時夫は遠く離れたテントで仲間と楽しそうに酒盛りをしていました。また、崖で片腕で子供を抱き、片手でぶら下がってしがみついている空想もよくしました。助けを求めた夫は上で楽しそうにスマホを眺め、私の手を踏んでいきました。

    泣く子供を抱き抱えながらリヤカーに荷物をたくさん乗せ、坂道を必死で登る空想もしました。夫は少し前を手ぶらで軽々と歩き、スマホを見ながら楽しそうにしていました。

    私の夫の育児参加の印象としては、正直やりたくなくて嫌々、妻本人が言っても耳を貸さないということです。結局頼らないでしまうのは、そんなやる気のない人に任せたら危険だと思うからです。

    職場の同僚や、上司などに言われると、耳を傾けるようです。社会的立場や周りからいい父親と見られているかどうかは気になるのだと思います。

    専業主婦も昔は花形でしたが、今は働く女性が増えて、居心地が悪いと言っていました。なので、男性の育児参加についても、いかに社会で少数派にならないかというのが重要だと思います。

    日本は自分で考えて行動するように教育されていないと思います。列からはみ出ないように周りに合わせるのが美徳だから、制度が変わって周りに合わせざるを得ないように社会が変わることは重要だと思います。

    ゆたぽん 女性 40代
  • キキ says:

    私は35歳で初産でした。悪阻は重度悪阻で2ヶ月入院、12キロ体重が減り、退院した際は歩くのも少ししか出来ず。出産は産道裂傷で輸血。体力も気力もないまま子育てが始まりました。家事は一切出来ず、子育てのみしていました。

    旦那は仕事が終わるのが遅く、帰宅が0時頃。本当にしんどくて毎日泣いていました。ヘルパーさんにも何度か頼みましたがなんだか自分がサボっているようでこどもにも申し訳なくてやめました。(これがもっと当たり前だったらもっとお願いしたのかも。)

    あの時産後療養施設があれば少しは変わっていたかも。と思います。今は甲状腺の病気を患って、子育ては今も手抜きです。

    辛さを日々伝えていて、分かっているとは言ってくれます。旦那は家事もいる時はしてくれますが、明らかに仕事をしていた時より下に見られているように思います。出産で仕事を辞めてから3年ほどは貯金があるでしょと生活費ももらえず…。社会からおいてけぼりになった気がします。最近では旦那がいると何か言われるんじゃないかとビクビクしています。お互い何か気に食わなく何度話してもやはり喧嘩になります。

    産後クライシスを防ぐためにはやはり社会もそうですが会社が育休だけではなく、出産を控えた(旦那)に産まれたらこのようになります、あなたがすることはこのようなことです。とバイブルのようなものを全員配られるといいと思います。又は自動車の教習所のような動画を学生の頃に見て学習する機会があるといいと思います。そして旦那側に出産から何ヶ月か時短があればありがたいと思います。(育児、家事をするための)

    キキ 女性 40代
  • ひろ says:

    男性の育児休業1ヶ月以上取得推進です。
    今は親も産後の手伝いにも行きづらくなりました。男性の意識改革がなければ、社会や会社も変わらないと思います。
    育児サポートも進めて欲しいですね。
    母1人では、無理してしまい、離婚や虐待へ繋がる危険があるのを社会で防がないと行けないと思います。月2回位、奮闘しているママにフリータイムを。

    ひろ 女性 60代
  • 匿名 says:

    ②について
    妊娠中、私は悪阻も目立った体調不良もなく、至って元気な妊婦でした。その姿を見てきた夫には妊婦の大変さが一つも伝わらなかった。不正出血をしても、大きなお腹でお風呂掃除が苦しいことも、乳腺炎の痛さも、睡眠不足の授乳も、心無い義母の言動も、いつも『うん、そうなん。気にしすぎや。』で済まされました。その結果、私は産後経過観察が必要な産婦として行政の指導を受け続けたし、義母の車の音がするだけで動悸がして不安定になった。それらを改めて伝えても夫は何も変わらなかった。更に、育休手当が支給されなくなっても1円も夫から支援は得られず、貯金を崩して生活している。何を伝えても、変わらない、知ろうとしない、気づかない夫に、どんどん気持ちがなくなり、何かある度に『こいつ要らない』と離婚へ一歩づつ近づいていきました。今はいつ離婚となってもいいように、これまでの夫の状況証拠を記録し、離婚について調べる毎日です。
    もし夫が改心しても、2人目の妊娠出産については、夫が育休を取得すること、家事長子の育児を全て負担すること、義実家との関係は妻の産後の精神状態と希望を優先することなど、様々な条件を記した契約書を交えた上で妊活をしたいと思います。

      
  • 匿名 says:

    ①について
    高校生もしくは中学3年生に、全生徒対象とした妊婦・つわり・陣痛体験、新生児育児実習1週間を義務化して欲しい。新生児育児実習では、赤ちゃんロボットに3時間ごとの授乳おむつがえ沐浴、夜泣きなどを連日体験させる。もちろん日中は学校にロボットを連れて行き、授業(仕事)との両立を体験する。セックスの先に快感だけでなく、命を守る為の終わりなき育児があることを大人になり切る前に痛感させたい。

      
  • 匿名 says:

    ①自分(=メインで世話をしている人間以外)と比較して正論ぶったことを言って諭してみても、現状は改悪するのみであると言うことを、社会全体の共通認識としてもつことが必要かと。子供は、傍目からは天使かもしれませんが、放っとくと、何が起こるかわからない危険がある生きている存在です。『大人』を自認するのであれば、率先して対応に協力を。そして、『対応している人』に自分等の主観的な都合と意見(『それでも社会人か』とか『俺は休めない』とか)を押し付けない。ただでさえ、精神・肉体・時間及び付随する諸々を大幅に犠牲にしてます。押し付ける資格があるのは、産まれてから一度も誰かの世話になっていない人だけです。

    ②『ミルクを飲まないのでお迎えを…』と3週間近くほぼ連続で連絡が来ていたとき、申し訳なさから迷う自分に、職場の先輩が「後は任せて、帰りなさい!」と怒ってくれました。「どっかで(=誰かが同じ状況の時に)返してくれれば(=あなたに余裕があれば、替わってあげれば良い)www」と。また、夜泣きが酷くて近所から通報されたときも、保育園の先生方が「◯◯ちゃん、泣くとき元気だもんねー。(子ども支援課から)問い合わせあったら、睡眠とかのことも全部話しとくから、安心して!」と言ってくださり、実際に照会に対して伝えてくださったことで、虐待の疑いをかけられずに済みました。

    夫は相変わらず自分本意の行動と正論っぽい意見は目立ちますが、第一子誕生から14年たち、こちらが本当に具合が悪いときには、子どもの弁当を作ってくれていました。早く『手伝い=◯』と言う誤った概念が無くなると良いです。

    ✕手伝いだから、メインじゃなくて良い
    ◯自分の仕事でもあるから、率先して実行

    が正解かと。大体、職場で『暇なときに手伝いする』とか『言われないからわからない』とか『やりたくないから』等…仕事できない人間の証明でしかないと思うんですが、いかがでしょう?

      
  • 匿名 says:

    ①コロナ禍ですが、やはり一人の人として大変な状況のお母さんを助けたいと思う。誰でも子育てを経験した人なら気持ちを共有できるので、させてもらえる場があれば、と思います。
    今できるのは、近所の子ども連れのお母さんに挨拶をする→仲良くなる→あなたの味方だよ、というメッセージを伝えたい。もちろん困った時は助けたいと思っている。でも、たいていのお母さんは一人でこっそり頑張りすぎてしまうのですよね。ただの隣人だけど頼ってもらえる、信頼される人になりたいと思っている。
    ②私は長子の夜泣き時、夫があやしてくれたことに涙が出るほど感謝しています。そうしてくれなかったら手をあげていた、いえもう上げ始めていたところで助けられました。しかし子育てにはじまる諸々の軋轢で子ども達に手がかからなくなった15年後、元夫とはお別れしました。
    私は家族として同質の苦労と幸福を共有することは当たり前だと思います。そんな価値観をもった男子を育ててきました。離婚したからよりスムースに、悪い見本に足を引っ張られることもなく、家族の誰かが大変な時は自分ができることをして助けるのが当然、という思考と実践の訓練をしてきました。私は無理だったけれど、次世代には期待をしています。

      
  • 匿名 says:

    一人で育児をするのではなく、社会全体で育児をするという認識に変わっていくような働きかけが必要だと思う。
    また、多世代が交流できるような場所が増えて、赤ちゃんを身近に感じることのできる場があることで、出産前に赤ちゃんを知り、出産後に子育ての共有ができるのかなと思う。

      
  • 匿名 says:

    子供が産まれたのは12年ほど前です。旦那は産後、育児に参加はしてくれたものの、夜中に起きてくれることはなく、よく子供が泣いてるのに寝てられるよね、とイライラしていました。その上、手伝いに来ていた実母と旦那が、生活習慣の違いからか、ギクシャクすることもあり、私の精神状態はますます不安定になりました。今思い返してみると、キチンと旦那につらいということを言葉にしては伝えられていなかったし、どう伝えていいのかもわからなかった気がします。産後は私自身の出産時の傷口が傷んで眠ることもできなかったり、熱を出して寝込むこともあり、自分の体もかなりしんどい状態、そして精神的にも不安定という状況で、旦那にそのつらさを伝える方法まで考えられなかったのかもしれません。今となってみれば、不満を募らせ、今だにこういう記事を読むと、その時のイライラを思い出すほど自分のなかにくすぶっている感情を抱え続けるよりは、その都度こうしてほしいとか、これが辛いから代わってほしいとか、伝えていればよかったのかなとは思います。

      
  • 匿名 says:

    ①職場でまずは産後研修。自治体のパパ研修は仕事を理由にそもそも参加しない。自治体から保健師等を派遣してもらってお母さんと同じ学級を受けてもらい、さらにパパとして何ができるのかを数回に分けて学んでもらう。そもそもパパが生活力が低くて、炊事、掃除、洗濯すら満足にできない日本の構造に問題がある。健康で文化的な生活に睡眠、満足な食事、子育てが安定してこなせるように親ではなく第三者の目で育てるナニーさんのような存在が必要だと思う。東南アジアの国に住んだことがあるが、妻の妊娠時からナニーさんが一緒に住み、生活できるようにサポートしていた。大体子供がティーンエージャーになるくらいまでは雇っている。
    日本の社会構造では町内会というのは廃れている場所もあるが、できれば町内で子供が生まれておめでとうございます、と選択制でお知らせをするか何かで見守りや核家族を孤立させない仕組みが必要だと思う。核家族化で他家族との違いを比較して卑屈になったり、拒否するのではなく、子供のためにいろいろな人が世の中にいることを慣れさせる一環にもなる。地方では外国人家庭は特に町内会やPTA支部に組み込まれないことが多く、孤立しているように見える。せっかく日本に住んでいただいているので声掛けして、日本での生活を楽しんでほしい。
    ②夫と自分の母と、両者と私の子育てに対する思考の違いに悩まされた。産後の辛さは特に後産に関して生理どころじゃないというのが理解されなかったと思う。伝えても、そういうものだというようにしか受け取られなかった。産後問題というよりは成人後、経済的独立、成人後の家族形成等、両親が死ぬまでまで続くので改名したほうが良い様に思う。

      
  • 匿名 says:

    ①出産して1年はとりあえずひとりで8時間眠らせてくださいと切実に思いました。当時は赤ちゃんと一緒に泊まれるサービスはひとつもありませんでしたし、公的な一時保育は予約すらできませんでした。

    ②子供が産まれたその月に、夫が遠方に転勤になりました。栄転ではありましたが、妻が出産したその月にこんなことをする夫の勤務先が憎かったです。私は他に勤務先があり頭を下げて育児休業を自分で調整して苦労して頂きました。扶養に入ったこともないので夫の勤務先とは全く無関係です。それなのに明らかに私や私の実家が夫が受けた命令に一緒になって付き従うことを当然とした扱いに怒り心頭で、産後どれほど余計な喧嘩をさせられたか分かりません。専業主婦を養える給料も出さないのにおかしいです。
    子供は赤ちゃんではなくなりましたが、育児に積極的に関わる機会がなかった夫は、子供をお風呂に入れれば泣かれ、子供と寝れば真夜中に泣かれ、母親である私が面倒で時間がかかることの全てをやらねばならず、子供の送り迎えから日常のスケジュールを計算せねばならず、残業ひとつできないのに、夫はひとり何の連絡もなく遅くまで仕事をしています。給料格差があるからなんとなく大黒柱風な顔をして世帯主を名乗っていますが名ばかりです。こんな長々と愚痴が出るほど我が家では産後問題はひとつも解決していません。

      
  • 匿名 says:

    とても共感が多く興味深く読ませていただきました。
    私自身4人の子を持つ母です。6年の間に4人を妊娠、出産、育児を繰り返した結果、15年で離婚となりました。全ての情景が全て思い当たることばかりで…まさに産後クライシスからの離婚です。なかなか男性には理解し難い心理があるのかもしれませんが本当に育児期は先が見えなく社会からも閉ざされているような狭い世界での日々に感じてしまい終わりのない戦いをしているようでした。
    元夫自身は帰りは早く夕方には帰宅していましたが子供達のお風呂以外は対応してくれず早く帰ってパソコンに向かう自分の都合で子供より早く寝る、オムツは替えない、ご飯は食べさせてくれない…家にいるのにワンオペ生活でした。今のコロナ禍は同じような事が起きているのではないかと思います。いるのに当てにできない現状は不在よりタチが悪く、泣いている声が聞こえているのに手を貸してくれないなど過剰にストレスを感じると思われます。
    私自身、自分の経験と同じような母を増やさない為にと産後ケアリストの資格を取り活動しています。きっかけは行政の子育て支援の産後ヘルパーに登録し産後のご家庭のお手伝いをさせていただいた事です。現在も行政のお仕事をさせていただいております。

    ①のクライシスにならない為にはお互いの気持ちや状況を理解する事。
    父も外で働いている。母も父が留守中家事、育児という働きをしている。2人が揃っている時間は2人が家事、育児を協力してやる時間という認識。外で家のことを心配せずに働けるのは母が家事、育児をやっているからだと言う理解。家事、育児は手伝うのではなくお互いの共有の仕事。この認識をまずは2人が理解し合う必要がある。母も帰宅した父に感謝してお互いが支え合っているという気持ちを持つ事が大事だと思います。
    ですが、頭でわかっていてもなかなか難しい現状。ここに手助けに身内(親)が加わるとまたややこしくなるので、第三者を入れお互いが休め、気持ちも体もリセットできるような時間を作る事が重要だと思います。産後クライシスには私ばかり…と思う気持ちやわかってもらえないストレスが多く関係していると思います。
    父として手伝っているのに…どうしていいのかわからないと思う方も少なくないようで。終わりのない気持ちを週に一回でも他人に頼み部屋の中を整えたり、子供を預けて2人でリフレッシュしたり、体を休めたり。必要だと思います。行政の制度を利用するのはもちろんですが回数や期間が限られてます。お金がかかったとしても今後の家庭生活、子育てにとってはとても重要な事だと思います。

    職場や社会でできることは、行政の制度をもっと回数や期間を伸ばし利用しやすくする事。産後ケアやベビーシッターを利用する事は当然だという認識を持つこと。世の中に人を産み出した事に社会が経済的にも労わる事。育休も良いですが福利厚生として企業がベビーシッターやヘルパーを確保し、派遣するなど。昔のようなご近所付き合いがなくなった今、何かの時に頼りになり寄り添える誰かが必要だと思います。
    私は1人きりで行き詰まり産後うつ、産後クライシスになり離婚。やっと離婚後3年で素の自分に戻れてきたように思います。振り返ると記憶がありません。一生懸命にやっていたはずの記憶が思い出したくない記憶になり消えてしまったんだと思います。子供の成長を楽しみにもっとゆったりとした気持ちで過ごしたかったと後悔しています。こんな私のような母を増やしたくないという思いで産後ケアの仕事をしています。

    産後、育児期の夫婦のズレは時間をかけてもなかなか無くなりません。私自身も何度も気持ちを立て直す努力をしましたがダメでした。産後は本当に大事な時間です。夫婦にとっても親子間にとっても。私は子供を可愛いと思えなくなった期間が長くあります。そうなる前に誰かに助けを求めて欲しいです。

      
  • 匿名 says:

    ①親が子育ても家事も仕事も男女が一緒にやるのが当たり前という姿を子ども達に見せて行く。

    ②言葉ではなく実際を見せる、もしくは体験してもらうことで理解してもらった。私は言葉で表現するのが苦手なので、自分の気持ちを代弁してくれてるSNSの投稿などを主人に見てもらって、うまく伝わるように工夫した。以前よりは家事、育児をするように変わった。

      

この記事の感想をお聞かせ下さい。

①産後クライシスを防ぐために、家庭や職場、社会全体で、どんなことに取り組むとよいと思いますか?

②出産後、子育てや夫婦関係で大変な思いをされたことのある方にお伺いします。産後のつらさを、パートナーや支援者に伝え、理解してもらい、解消につなげることはできましたか? あなたのご家庭でのエピソードとともにお聞かせください。

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