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〈坂本美雨さんの子育て日記〉27・みちのく娘と2人旅

  (2019年1月18日付 東京新聞朝刊)

坂本美雨さんの子育て日記

写真

青森は油川の野木和公園の湖にて

今年もたくさん旅に出ようね!

 今年は、娘とたくさんふたり旅に出ようと思っている。できれば3泊くらいがちょうどいい。ふたり旅は家族旅行とは全く違う体験だ。

 昨年12月は、盛岡でライブをしたあと、東北を何日かふらふらとした。1日は盛岡でゆっくりと。大好きなご夫婦が丁寧に守っている喫茶店「喫茶carta」がある。そばには季節ごとに表情を変える大きな銀杏(いちょう)の木。近くには友人の自家焙煎珈琲(ばいせんコーヒー)店「六月の鹿」。娘とのんびり起き、美しい川沿いを散歩する。

 サケが旅を終えて帰ってくる中津川は、一日のどんな角度の太陽の光も踊るように反射させ、うっとりといつまでも見つめてしまう。娘が遠くの何かを指して「お米みたい」と言ったのは、水面に映ったキラキラの白い光のことだったのかもしれない。

 夕食に集わせてもらったお宅には娘と月齢の近いお友達が。すぐに仲良くなり、延々と続く「かごめかごめ」に巻き込まれた大人たちは目を回した。空気が澄んでまるでお正月のような一日だった。

 盛岡から少し北上して八戸へ。去年できた「マチニワ」という広場に流れる音楽を担当したので娘と訪れてみたかった。子ども広場のある施設「はっち」や、八戸酒造さんを満喫。さらに北上し、私の生まれ故郷青森へ。アートホテルカラーはシンプルで温かく、さりげない配慮がたくさんありとても安心(朝ご飯には、子ども用カトラリーだけでなくエプロンまで!)。

娘の成長を感じながら…

 そして一番の目的、友人夫婦のところに誕生した青(あお)くんにはじめましてのご挨拶。ほやほやの赤ちゃんの周りでせわしなく動きまわる娘は、なんてたくましくなったんだろうと思う。青森の祖父は娘が生まれて数カ月で亡くなってしまい、会うことがかなわなかったのが今でも心残りだ。

 今回の旅で、3歳のお誕生日にもらったミニーちゃんのキャリーバッグをデビューさせてみた。「持たない、歩かない!」と言い出して、私が自分と娘のキャリーを引いてさらに抱っこする(どうやって…)ことになる懸念も濃厚だったが、旅立つ前にお約束した。「お姉さんは自分のミニーちゃんは自分で持って歩くよね?」と。すると神妙な顔で頷(うなず)き、絵本やおもちゃを厳選して詰め、旅の間しっかり自分で持って歩いてくれたのでした。娘はこの一年で、本当に良き相棒になってくれた。朝起きると「今日はどこいくの?」と聞く彼女と、対等に相談をし、助け合って、また新しい空気を吸いに出かけよう。(ミュージシャン)