〈中倉彰子さんの子育て日記〉67・自由研究に「それいいね!」

(2018年8月31日付 東京新聞朝刊)

中倉彰子さんの子育て日記

初めての海水浴

 長かった夏休みが終わりましたね! 世のお母さん方、お疲れさまでした。お昼の準備、兄弟げんかの仲裁、宿題の進み具合の確認-などからやっと解放されますね!

 わが家はこの夏休み、家族で初めて海水浴へ。パパが泳げないこともあり、子どもたちが小さいうちは行かなかったのです。

 お盆の渋滞を避け、朝4時に出発。こんな時間に起きたことのないマキとシンは、1週間ほど前から大はしゃぎ。マキは「1週間、早寝早起きの練習をする!」と宣言。実際には、早めに布団に入った夜は「眠れない!」。朝は「一度起きてから車でまた寝る練習にする」となり、何もしていませんでしたが。

 当日、まだ暗くても、こういう日は起こさなくても起きるものですね。予定通り、海に到着しました。初めての海に、子どもたちはちょっと怖がり、私も一緒に入ることに。本当は、私だけ浜辺でゆっくり読書でも…と考えていたのに、読みが甘かったですね(笑)。友達と遊ぶ方が楽しい年ごろのマイ(中学1年)も、久しぶりの家族旅行を楽しめたようです。

世界の将棋

 小学2年のシンは夏休み中にこんがり日焼け。昼間は熱中症が心配で自宅待機させていたので、暑さが和らぐ時間になると、散歩を待っていた犬のように外へ飛び出し、公園で友達とキャッチボールなどをしていたようです。滝のような汗とどろんこの服で帰宅する日々でした。小さな将棋大会にも出場しました。

 マキは、夏休みの最初に立てた計画通り、宿題や勉強を進めることができました。自由研究のテーマは「世界の将棋」。テーマに悩んでいたので私が提案したところ、「それいいね!」。私も張り切って「こんな写真あるよ」などと手伝いました。

 模造紙に世界地図を貼り、その国の将棋の写真や説明を書いていきます。将棋は古代インドが発祥の地といわれ、西に伝わったのがチェス。東へ伝わったのが、中国将棋やタイのマークルック、そして日本の将棋です。世界にはそれぞれの国の文化を反映した「将棋」があるのです。これを機会に将棋のゲームだけでない側面にも興味を持ってもらえたかしら?

 2学期が始まります。子どもたちと一緒に少し朝寝坊気味だった私も、ねじを巻き直さなければ。 (プロ棋士)

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