〈中倉彰子さんの子育て日記〉10・パパも棋士

(2012年9月26日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

中倉彰子さんの子育て日記

 わが家では、朝夕の保育所の送迎をパパがすることがあります。実はパパは私と同業(中座真七段)。棋士の生活は、対局がある時以外は、比較的自由なのです。 

 一時期、パパの送迎が続き、「仕事をやってないと思われないかな?」と気にしていました。周りは全く気にしてないと思いますけど(笑)。

 子どもたちが、対局というのが両親の大事な仕事というのは何となく分かっているようで、「今日はパパ、対局だよね」と言って、帰りが遅くても我慢します。

 自宅には将棋の盤駒や、将棋の本がたくさんあり、子どもたちも自然に将棋に興味を持つようになります。「名人は森内という人だよね」と長女のマイ。今度、パパは名人と対局の予定があります。さて、喜びの報告ができるかどうか…。

親離れ、子離れ

 パパは北海道稚内市の生まれで、42歳。小学6年で上京し、4年間、内弟子生活をした経験があります。その後、プロになるまで一人暮らしをしていたそうです。

 2歳の長男が小学6年で親元を離れることを想像すると、寂しいなぁと思います。義母には、相当の覚悟があったのに違いありません。

 マイは大のパパっ子。パパの帰りが遅いときは、「パパの枕で寝る」なんて言っています。私とは言い合いもしょっちゅうですが、パパの言うことはよく聞きます。2人の会話は恋人同士のようで、私はただのお手伝いさん。「あの、お2人さん、ご飯できましたけど~」(笑)

 しかし先日、マイの友達が家に遊びにきた時に、パパには全く目もくれず、友達と仲良く遊んでいました。パパは「マイが遠くに行ってしまった気がする」とポツリ。子どもの成長はうれしいですが、ちょっとだけ寂しさが混ざるのは、親ならではのことでしょうね。

 どんどん親離れをしていく子どもに、上手に子離れをしていかないといけませんね。

子ども語録

 「大きくなったらお医者さんになる!」と次女のマキ。私が「えー、すごいね。どうして?」と聞くと、「だって、注射痛いから」…。注射はされる方ではなく、する方になりたいらしい。予防接種、頑張って受けようね。(プロ棋士)

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