〈中倉彰子さんの子育て日記〉30・手術のおかげで

(2013年10月17日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

中倉彰子さんの子育て日記

全身麻酔

 先日、次女のマキ(5つ)が、目(斜視)の手術で、入院することになりました。時々、片方の目が外にずれる事があり、気になって、4歳のころに受診。それから定期的に通院していました。

 手術は目の筋肉の位置をずらし、目が外れにくくするというもの。いつにするか、タイミングを計っていましたが、術後は片目がひと月くらい赤くなるため、先生から、小学校就学前が良いと勧められ、この時期にしました。

 入院は2泊3日。目の手術なので、最初はそれほど深刻に考えていませんでしたが、麻酔科の先生から「全身麻酔をするので、自分では呼吸をしなくなります」と聞かされ、命に関わる事なんだと、ハッとしました。

 さて手術当日。夫と私と長女マイ(9つ)が付き添いで病院へ。初めての入院と手術とあって、マキは少し不安そうでした。

 病室に入り、看護師さんからいろいろな説明を受けます。手術の時間が近づくにつれ、マキは不安になったようで、「麻酔は痛くない?」と聞いてきます。ストレッチャーで運ばれる段になると、たまらず泣きだしてしまいました。ここからはマキ1人。私も胸が張り裂けそうです。

よく頑張ったね

 手術は午後1時から約2時間。呼吸器をつけ、左目にはガーゼ。うつらうつらした状態で帰ってきました。先生から「問題なく、予定通り終わりました」と聞かされホッ。よく頑張ったね!

 少しずつ麻酔が切れていきます。暴れて目を触らないように、両手をベッドに結わえられています。喉が痛いようで、時々せき込みました。しばらくして水を飲めるように。目が覚めて落ち着くまで、手を握ってやりました。

 両手が使えるようになり、午後6時から夕食。心配する私をよそにパクパク食べています。点滴も外しました。

 付き添いのマイは、一緒に折り紙を折ったり、本を読んだりと、マキのお世話をしていました。いつもと違うマキの姿に、思うところがあったようです。

 その後マキは順調に回復。退院の日は長男シン(4つ)が病院までお出迎え。小さい子は病棟に入れなかったので、久しぶりのご対面。入り口で抱き合う2人(笑)。日ごろはよくケンカをしているのですが、心の奥では、しっかりつながっているのでしょう。

 マキは今月、6歳の誕生日を迎えました。これからも元気いっぱいで育ってほしいものです。(プロ棋士)

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