〈中倉彰子さんの子育て日記〉58・3人そろって運動会

(2017年10月13日付 東京新聞朝刊)

中倉彰子さんの子育て日記

セリフ忘れた、捻挫した

 先月末は、小学校の運動会でした。長女のマイ(12)にとっては、小学校最後の運動会。末っ子のシンは初めての運動会。そして3年生のマキもいて、見どころ満載です。

 シンは、運動会の「はじまりの言葉」を前に出て言う役に。本番数日前には「セリフ忘れちゃった。どうしよう」と心配顔。でも、私が「先生に確認しようか?」と言うと、「ママには内緒だから!」と怒ります。最近は、甘える時と怒る時の差が激しくて戸惑います(苦笑)。当日は、照れながらでしたが、無事任務をこなしていました。

 マキは、数週間前に自転車で転倒し、足を捻挫。松葉づえをついていました。大好きな演技の練習にも参加できなかったのですが、運動会の3日前に完治。当日朝には、自分とシン用にキャラクター弁当を作り、張り切って登校しました。徒競走は「捻挫してなかったら1位だったのに!」なんて言っていましたが、全種目、元気に出場できてよかったです。

騎馬戦の大将

 マイは騎馬戦の大将に。数週間前から、私を相手に練習に余念がなく、お互い椅子に乗り、手を振りほどく練習や、さっと帽子を取る練習などをしました。

 私も次第に「まずは帽子を取る練習10本!」なんて、にわか熱血コーチに(笑)。陣形は、将棋でいう「穴熊囲い」を提案。玉を端っこに移動させる、とても強く堅い囲いと言われています。友人たちとも戦略を練り、本人なりに一生懸命取り組んでいました。

 迎えた当日。いざ決戦! 序盤はチームワークもよく、騎馬の数も多く残っていて有利に。しかし中盤戦、相手の「玉」ならぬ「大将」の騎馬の前に、守りの強い騎馬が立ちはだかり、その牙城を破ろうと必死に攻めるも、次々に撃ち落とされてしまいます。残ってる騎馬の数も少なくなり、逆転負けしてしまいました。残念!

 秋晴れの中、家ではあまり見られない子どもたちの奮闘ぶりに、親バカですが、とてもうれしい一日となりました。

 さて、私が代表を務めている会社「いつつ」は11月から、子ども将棋教室を東京都府中市で開校します。地元・府中での開校は私の念願でした。張り切って準備をしていますので、ぜひ遊びにいらしてください。 (プロ棋士)

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