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運動会前にいかが? 一石二鳥「足が速くなるダンス」 インストラクターと研究者が考案

(2019年8月30日付 東京新聞朝刊)

 短距離走を速く走るために必要なのは、歩幅を広げ、足の回転数を上げることだ。子どもたちに楽しくその力を身に付けてもらおうと、ダンスの専門家と研究者が「足が速くなるダンス」を考案した。秋の運動会シーズンに向けて注目が高まりそうだ。

都内の小学校で授業 「ジャンプはスタートに役立ちそう」

 「グー、グー、パー」「手を上げてイエーイ」「もっと太もも上げて」

 東京都新宿区立落合第二小学校で、夏休み序盤の7月末に開かれた課外授業。児童約100人が、日本ストリートダンススタジオ協会(NSSA、大阪市中央区)公認インストラクターの指導で、オペラ「カルメン」をアレンジした約2分の曲に合わせ身体を動かした。

もも上げや上半身の姿勢などを意識した「足の速くなるダンス」に挑戦する児童たち=東京都新宿区の落合第二小学校で

 「ひたすら走ったり、もも上げをしたりするのは面白くない。ダンスなら楽しくできると考えた」とNSSA代表理事の吉田健一さん(42)。参加した多くが「ダンスは好きだけど走るのは苦手」という子どもたちだったが、インストラクターのかけ声に合わせ、立ち位置を変えずにその場で走るような「ランニングマン」や、4歩で足を四角形に動かす「ボックスステップ」など、基本的なステップを練習した。

 ほかに、ジャンプや素早くももを上げる振り付けも。6年岡村晏那(あんな)さん(11)は「ジャンプの動きはスタートダッシュで地面を蹴るのに役立ちそう」と笑顔を見せた。

歩幅と足の回転数アップ 50m走で2.6秒短縮できた子も

 NSSAと共同で昨秋から半年かけてダンスを開発した名古屋学院大リハビリテーション学部の佐藤菜穂子准教授(スポーツバイオメカニクス)によると、これらの基本ステップやもも上げなどには、「歩幅を広げる」「足の回転数を上げる」「姿勢を保持する」といった足が速くなるために必要な要素が入っている。佐藤准教授は「楽しんで踊るのが一番のポイント。知らないうちに結果が付いてきます」と助言する。


◇「足が速くなるダンス」のポイント◇

ダンス解説写真

①【もも上げ】足を高く上げる力と地面を蹴る力、両方のトレーニング
②【歩幅を広げる】なるべく腰を落とす。股関節が柔らかくなり、ストレッチと筋トレ両方の効果が得られる

ダンス解説写真

③【足の回転数を上げる】できる限り早く高く足を上げて駆け足をする
④【姿勢を保つ】閉じた足を「パー」にするのに合わせて手も大きく広げて静止。猫背だと身体の前方でしか腕が振れない。ひじをしっかり後ろに引いて走るためにも姿勢は重要


 週3回、体育の授業でこのダンスを行った大阪市内の小学校では、5、6年生92人の50メートル走の平均タイムが、1カ月で0.17秒、最大で2.6秒縮まった児童もいたという。

 「45分授業の冒頭の2分なら取り入れやすい」と課外授業を企画した落合第二小教諭の大山麻貴さん(30)。吉田さんは「中学の体育で必修化されたダンスをどう教えたらいいか悩んでいる先生にも活用してもらえたら」と話している。

 「足が速くなるダンス」の教員向け研修会の日程やダンスの動画は、インストラクターを派遣している損保ジャパン日本興亜のホームページ(「損保ジャパン 足が速くなるダンス」で検索)で見ることができる。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年8月30日