大学4年間の教育費 最安の「国立・自宅」でも500万円超 入学までに半分は準備したい〈どんぶり一家のマネー術〉

(2020年7月3日付 東京新聞朝刊)

どんぶり一家のマネー術

 主婦の財子(ざいこ)さん(39)と会社員の夫の経男(つねお)さん(42)、長男税太(ぜいた)くん(4)、長女貨保(かほ)ちゃん(0)のどんぶり家。一家のお金の悩みにファイナンシャルプランナーの陽子さんが助言するコーナーです。
図解 大学にかかる教育費

(授業料や入学金などに加え、生活費も含みます)

 

私大の入学金は平均25万円 原則、戻りません

 財子 子どもが大学に無事合格したら、入学金や授業料の支払いが待っていますよね。

 陽子 前回、受験費用の解説でも少し触れましたが、入学金など初年度納付金は、合格後決められた期限内に納めます。国公立大が第1志望でも、私大を併願した場合、国公立の合格発表前に私大の納付期限があることが多いです。受験校を決める際には、納付のスケジュールも把握しておきたいですね。


〈前回はこちら〉高校3年間の塾費用、首都圏は平均233万円 教育費のヤマ場「大学進学」どう準備?


 財子 納付後、入学を辞退したらお金は返還されますか。

 陽子 私大の入学金は平均約25万円。入学の権利を確保するための支払いなので、原則戻りません。授業料は授業のコストや施設利用料という考え方から、一般的に返還可能です。

 財子 悩ましい…。それに、国公立も学費は思っていたよりも高いですね。

 陽子 年間授業料は、国立で約54万円、私立文系で約90万円。いずれも値上がりが続いていて、30、40年前と比べると、国立も高額です。大学に通うのにかかる費用は、国公立か私立か、文系か理系か、実家暮らしか下宿か-の組み合わせで変わってきます(上の表を参照)。最も安く済む「自宅から国立」の場合でも、入学までに、かかる教育費の約半分、250万円ほど準備したいところです。

一人暮らしの生活費は月12万円 就活でも出費

 財子 自宅外生は、住まい探しや引っ越しなど生活準備の費用もかさみそうですね。

 陽子 一人暮らしをする場合、アパートの敷金・礼金、家財道具などに50万~60万円。家賃、光熱費、食費など生活費に毎月12万円程度かかります。パソコン代や教材費、通信費、課外活動の費用などの出費もあります。就職活動が始まれば、スーツや交通費なども必要です。

 財子 ちょっとクラクラしてきました。

 陽子 奨学金の活用も視野に入れましょう。最近は、企業や自治体が学生の学びを支えようと、独自の奨学金を用意する動きも出てきています。

監修・八木陽子

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 東京都在住。1男1女の母。出版社勤務をへて独立。2001年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得後、マネー記事の執筆やプロデュース、セミナーなどの仕事をする。2005年、親子でお金と仕事を学ぶ団体「キッズ・マネー・ステーション」を設立。2008年、家計やキャリアに関する相談業務を行う「株式会社イー・カンパニー」を設立した。著書に「6歳からのお金入門」(ダイヤモンド社)、「10歳から知っておきたいお金の心得」(えほんの杜)など。

※「どんぶり一家のマネー術」は毎月第1金曜に掲載します。次回の掲載は8月7日です。

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