東京で過熱する中学受験の費用 6年生は年間100万円〈どんぶり一家のマネー術〉

(2019年12月6日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

どんぶり一家のマネー術

 主婦の財子(ざいこ)さん(39)と会社員の夫の経男(つねお)さん(42)、長男税太(ぜいた)くん(4つ)、長女貨保(かほ)ちゃん(0歳)のどんぶり家。一家のお金の悩みにFP陽子さんが助言するコーナーです。

私立中への通学 23区では平均2割

 財子 前回話題に出た中学受験のこと、受験にかかるお金について詳しく知りたいです。

 陽子 私立中に通う生徒の割合は全国平均では7%程度。これが東京23区だと平均2割以上、中には4割を超える区もあります。中学受験の過熱は、高校で生徒募集しない私立中高一貫校の増加や、公立中高一貫校ができていることも要因です。中学受験がポピュラーなのは、東京や神奈川や関西地方など一部の地域であることは押さえておきましょう。


〈前回はこちら〉公立でも意外とかかる小中学生の教育費 就学前の習い事は家計圧迫しない範囲で


 財子 中学受験をすると決めた場合、小学3年生の3学期から塾に通い始める子が増えると聞きました。

 陽子 そうですね、首都圏で中学受験をする子どもたちが多く通う大手4社の費用を平均してみましたので下の表を参考にしてください。入塾1年目の4年生のうちは月2、3万円台ですが、学年が上がるごとに費用が上がります

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流されず、いくらまで出せるのか判断

 財子 6年生になると年間約100万円…。子どもが2人とも受験するとなると、この倍かぁ。

 陽子 これ以外にも教材費や模試の受験料、受験直前の特別講習を受ける際の費用などがかかってくることが多いです。塾までの交通費も必要で、予想以上に家計を圧迫することもあります。

 財子 うちは私も夫も地方出身なので、今の東京の教育事情にびっくりしています。中学受験の6年後には大学受験もあるわけだし、悩ましいですね。

 陽子 周りが受験するから、という理由だけで受験すると、マネープランの面で後悔するかもしれません。子どもの意思を尊重したり、性格や成熟度などを見極めることはもちろん、実際に通うことになった場合の学費も含め、あらかじめどれくらいのお金がかかるのか、いくらまでなら出せるのかをしっかり考慮した上で判断することが大切です。

〈次回はこちら〉私立中の学費は公立の2.8倍 教育費は20年間のマラソン、ペース配分を考えて

監修・八木陽子

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 東京都在住。1男1女の母。出版社勤務をへて独立。2001年、ファイナンシャルプランナーの資格を取得後、マネー記事の執筆やプロデュース、セミナーなどの仕事をする。05年、親子でお金と仕事を学ぶ団体「キッズ・マネー・ステーション」を設立。08年、家計やキャリアに関する相談業務を行う「株式会社イー・カンパニー」を設立した。著書に「6歳からのお金入門」(ダイヤモンド社)など。

※「どんぶり一家のマネー術」は毎月第1金曜に掲載します。

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