オリンピック、観戦できなかったけれど… 西東京の小中学生が作った応援動画、田無駅前で放映

土門哲雄 (2021年8月3日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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大型ビジョンを前に東京五輪に対する思いを話す市立田無二中の稲森快さん=1日、田無駅前で

 東京都などで「学校連携観戦プログラム」が中止になり、夏休み中の子どもたちは地元開催の東京五輪を自宅でテレビ観戦している。西東京市は1日、小中学生が作った応援メッセージ動画を西武新宿線田無駅前の大型ビジョンで放映を始めた。動画づくりに参加した田無二中3年の生徒会長稲森快(かい)さん(15)は「競技会場で観戦できないのは残念だけど、少しでも声援を届けたい」と話した。 

少しでも思い出に残る大会に

 「大変な状況ですが全員で一丸となって頑張っていきましょう。共に未来へ」。田無駅北口の「アスタビジョン」に、田無二中のメッセージ動画が映し出されると、行き交う人たちが見上げた。西東京市の小4~中3の約1万人は、7人制ラグビー、ビーチバレー、車いすバスケットボールなどを観戦する予定だった。しかし、熱中症対策や新型コロナウイルス感染防止のため、7月5日、学校連携観戦の不参加を決めた。

 代わりに「少しでも思い出に残る大会にしよう」と、各校では日本選手やホストタウンとして迎えたオランダ選手への応援メッセージの色紙を校内やホームページに掲載し、動画も作成。市内各小中学校(計27校)が作った約10秒の動画が、市のお知らせや広告の間に放映された。

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市立田無二中の「共に未来へ」

 田無二中の3年生は7月30日に東京スタジアム(調布市)で7人制ラグビーを観戦予定だったが中止に。「去年から運動会や合唱コンクールも中止や縮小になった。東京で五輪が開かれる機会はもうないかもしれないので楽しみにしていた」という稲森さんは、各学年の学級委員らと「コロナ禍に負けない」との思いを込めて動画を作ったという。

「10代の活躍、刺激になる」

 東京五輪ではスケートボード女子の西矢椛(もみじ)選手(13)が日本史上最年少で金メダルを獲得するなど躍進が続く。稲森さんは「10代の活躍は刺激になる。自分もスポーツを頑張る」と意気込む。

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市立保谷中生徒の応援メッセージ

 田無二中の矢野尊久校長は「直接観戦できないのは残念だったが、夏休み後の計画を練り直し、アスリートや関係者と交流する機会を設けるなどして、異文化や障害者への理解につなげていきたい」と話した。

学校連携観戦プログラム 

 東京五輪・パラリンピック競技会場がある自治体の児童生徒に大会組織委員会が低価格で観戦の機会を提供する事業。東京都では五輪延期前の都の調査で約90万人が観戦を希望したが、感染状況の悪化や無観客開催を受け、五輪の観戦を中止した。茨城県ではプログラムの児童らが7月、鹿嶋市のカシマスタジアムでサッカーを観戦した。

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