子どもの写真、SNS投稿で4割がトラブルを経験 ガイドライン監修した専門家の注意点は

両親のもとへ駆け寄る子どもの後ろ姿。遠景の両親も顔がぼやけているので安心 ©fotowa/池田英樹
情報を出しすぎていないか確認を
インターネット上で写真素材などを提供する「ピクスタ」(東京都渋谷区)が2022年、子の写真をSNSに投稿したことがある保護者459人に行った調査では、42%が写真の投稿でトラブルになったことがあるとした。具体的には、知人の子が一緒に写っていて苦情を受けた、個人情報を特定されたなどの回答が多かった。
結果を受けピクスタの西由良(ゆら)さんは23年3月、専門家に監修を受け投稿時のガイドラインをつくった。主に7つの留意点を挙げた。

注意すべきなのが情報の組み合わせ。名札やノート、特徴的な建物など、写真に写り込んだものが個人情報の特定への「手掛かり」に。通学路や制服姿の撮影も避けるべきだ。
ネット上で消せない負の記録「デジタルタトゥー」への意識も欠かせない。子どもの失敗した姿や泣く顔をかわいいと思って投稿しても、将来、本人は恥ずかしいと思うかもしれない。
生成AIで悪用される恐れも考慮して
西さんは生成人工知能(AI)の進化による新たな懸念も指摘する。無断でわが子の写真と別の写真が合成されたり、成長後の顔を作成されたりしかねない。「投稿『後』も含め、他人に悪用される恐れも想定して、対策を心がけなくてはならなくなった」
では、投稿に向く写真とは。西さんは顔を隠し、子の成長や家族の仲の良さを伝える構図を勧める。例えば、遠くで待つ両親に駆け寄る子どもの後ろ姿。他にも、子の手足など体の一部に両親の手を添える構図は、子どもの小ささが際立ち、後に成長を実感できる。
新型コロナウイルス禍を契機に、近況報告の感覚で家族の情報をSNSに投稿する人は珍しくない。SNSと情報リテラシーが専門で、ガイドラインの監修をした成蹊大の高橋暁子特別客員教授は、核家族化で孤独な子育てに陥りやすい中、「投稿への『かわいいね』などのコメントが励みになり、子育ての先輩や仲間から情報が入る利点もある。大切なのは、子どものプライバシーを守る視点を持つこと」と助言する。
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